吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

こんにゃくゼリー その2

2016年02月12日 06時45分58秒 | 日記
 同じ食品である「餅」の位置づけであるが、これは伝統的で歴史のある食べ物である。祭礼などにも用いられるハレの食品である。こんにゃくゼリーとの比較も難しいであろうが、窒息して毎年人が必ず亡くなっているという観点では、まさに餅であっても「危険な食品」なのである。でも売られている切り餅のパッケージに、あのコンニャクゼリーのような「高齢者や子供は食べないでください」とは書いていないのである。そして毎年、死亡者が出ている割には製造会社を相手取った訴訟と言う話も聞かない。この差は一体何であろうか? 特段、コンニャクゼリーへの風当たりが強すぎると言っているわけではない。その逆で「なぜ餅と言う食品に対してはこれほど風当たりが強くないのであろうか?」という単純な疑問なのである。餅と言うものはすでに昔から危険な食べ物と万人が認めているので表示の必要がないのか? あるいは正月のハレの食べ物なのでこれを食べないのは縁起がよくない、だから「命がけ」でも食べるのか? 家族も、もし高齢者が窒息したとしても餅でならば「縁起がよい」とでも考えているのだろうか? これは何とも不思議な食べ物なのである。


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