吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

輸血・献血・採血あるある その1

2025年02月06日 06時03分45秒 | 日記
  健診の時の問診項目に「輸血の既往」を聴取することが必要とされています。
「輸血されたことありますか?」 「・・・え~っと、ある、ある、あるよ」
「いつ頃、どのようなご病気でですか?」 「え?病気? 病気なんかじゃないよ」
「病気じゃなければなにか大けがとか手術の際に輸血されましたか?」 「怪我? 手術? 何もないよ 生まれてこのかた病院なんかに行ったことがないのが自慢なんだ」
「では、どんな時の輸血ですか?」  「え知らないの? ほら、よくあるだろ、駅前のバスでさ」
「は? バスで・・・・乗ってどこに行くんですか?」  「違うよ、バスのさ ほら、あるだろ日赤だったか・・大昔に1回やった」
「ああ、献血ですか? それは献血ですね、違いますよ、お聞きしているのは輸血です、輸血です」 「はああ、 ああ、あるある、病院でさあ、きょうもやるんだろ? 針刺して血抜くやつ」
「それは採血です、採血・・違います、血をもらったことありますか? 他人の血を治療目的でもらったことありますか?」  「え なに、それはないな」  ようやく会話が終了する。
 これは落語や架空の話ではなく本当にあった話です。ここまでではなくとも、これに似たような会話はかならず毎年健診の時期には10人ぐらいいらっしゃいます。輸血と献血・・・難しいですが異なりますので。


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