吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

インフルエンザの治癒証明書 その1

2019年02月09日 05時51分41秒 | 日記
 今年のインフルエンザ流行はすごい。うちではさほど多くはないのだがきっと小児科などでは驚異的な外来患児数で辟易しているだろう。
 通常、児童には診断し投薬して5日後くらいに治癒を確認して治癒証明書なるものを発行しないと学校には登校できない。
 ところがある都市の医師会では、再来させると余計に多忙になるし「インフルエンザは自宅で静養していれば治る」とのことで再来させることをやめさせたとのことである。したがって治癒証明を発行することもなくしたらしい。
 治癒基準は「発熱してから5日を経過し、かつ解熱してから(小児は)3日を経過したもの」とあるので、家人にこれを確認させて登校させるようにしたらしい。
 確かに患児とその家人にとっては楽になるとは思うのだが・・・。

堺のあおり運転死亡、懲役16年 殺人罪40歳男に大阪地裁堺支部 その2

2019年02月08日 05時40分43秒 | 日記
 東名高速あおり運転事件もそうであるが、これもまた残忍な事件である。弁解の余地などない。
 追い抜かれたことに腹をたて、そのバイクを執拗に追い回しクラクションを鳴らし煽り、追突させ「ハイおわり~」とつぶやいている。これのどこが「殺人」ではなく「交通事故」だと言うのだ?
 追突の瞬間は「妻を迎えに行くので急いでいた。腕時計を見ていたので前のバイクに気が付かずブレーキが間に合わなかった。ふだんはトラック運転しており荷崩れするから急ブレーキを踏む癖はついていない」ってなんとも不条理なこと言っているけど、バイクが逃げるのを追いかけ回していたのだから、これは偶発的ではなく、殺人は間違いない。
 よくまあ平気でうそが言えると呆れる。いずれにせよ高速でバイクを付け回して煽るという行為は、ナイフを相手に突きつけて脅しているのと同じである。それで死んじゃったというのであれば殺意の有無云々抜きにしても、これは間違いなく殺人である。
 懲役16年? 甘いんじゃないの? 2月4日のニュースでは被告は控訴したとのこと。情状酌量の余地なんてあるのか?

堺のあおり運転死亡、懲役16年 殺人罪40歳男に大阪地裁堺支部 その1

2019年02月07日 05時32分47秒 | 日記
1/25(金) 15:05配信  共同
大阪地裁堺支部=2014年3月
 堺市で昨年7月、乗用車であおり運転した後に追突し、バイクの大学4年高田拓海さん=当時(22)、堺市=を死亡させたとして、殺人罪に問われた中村精寛被告(40)の裁判員裁判の判決で、大阪地裁堺支部(安永武央裁判長)は25日、懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡した。
 あおり運転は、神奈川県の東名高速道路の夫婦死亡事故などをきっかけに社会問題化。殺人罪での起訴は異例で、被告は「故意に追突したわけではない」と殺意を否認した。
 検察側は、被告のドライブレコーダーの記録などから時速96~97キロで追突し、その後「はい終わり」と言っており、故意の衝突だったと主張した。

用水路からうめき声…幼なじみの2人が救う 署が感謝状 その2

2019年02月06日 05時57分32秒 | 日記
 すでに暗くなって人もまばらな地方都市の道端からうめき声が聞こえてきたっていうのは確かに不気味で気持ち悪い。なにやら妖怪話のようでもあり、実際に遭遇したなら足早に通り過ぎてもおかしくはない。
 それが女子高校生2人が素通りせずに警察に通報したという勇気は素晴らしいと感じた。もしそれは単に空耳で、警察が捜索しても現場に何もなかったら怒られたかもしれないという気持ちもあったであろう。きっと躊躇しながらも警察に通報し結果的に傷病者を救助できたのはよかったと思われた。
 この場合はうめき声だけだったが、目の前で人が倒れた場合でも、救助するという行為は勇気がいるものだろう。市民が救助に参加するという機運は最近ずいぶん浸透してきている。
 自分が若いころの時代と雲泥の差である。

用水路からうめき声…幼なじみの2人が救う 署が感謝状 その1

2019年02月05日 05時41分23秒 | 日記
2019年01月24日 07:47 朝日新聞デジタル
 用水路に転落した女性に気づいて110番通報したとして、茨城県警筑西署は22日、県立下館二高2年の大塚玲海(れみ)さん(17)と関口真絵(まえ)さん(17)に感謝状を贈った。
 署によると、2人は9日午後6時25分ごろ、筑西市上星谷の県道沿いにある深さ約2メートルの用水路に、あおむけで倒れている女性(57)がいることに気づき、110番通報した。
 2人によると、現場近くに住む幼なじみで、一緒に帰宅している時に道端からうめき声がするのに気づいた。街灯もなく真っ暗で怖かったが声のする方に近づき、人だとわかった。大塚さんが110番通報し、署員が到着するまで待った。
 署によると、女性は病院に運ばれ、命に別条はなかった。誤って用水路に転落したとみられる。水戸地方気象台によると、この日の午後6時半の筑西市の気温は0・1度。秋葉勇署長は「通報がなければ生命の危険があった。2人の行動に感謝したい」とたたえた。
 関口さんは「1人だったら怖くて逃げていた」。大塚さんは「通報後は怖くて何もできなかった。次は積極的に助けたい」と話した。

インフルエンザが猛威 続きの続き

2019年02月04日 06時01分21秒 | 日記
 なんだか毎日立て続けに患者さんの鼻腔に綿棒を入れて検体採取するのだが、シーズン初めは「あ ちょっと痛いかもしれませんが、少し我慢して、そうちょっと上向きに顎を挙げて、そう、すぐにすみますので・・・」なんて至れり尽くせりの声掛けするのだけど、これだけ毎日何人も鼻腔に綿棒入れていると、「じゃ、検査しますね」の一言でササっと検査を終えてしまう傾向がある。
 これだけ人数が多いともうしゃべる気力をなくしているようだ(本当はこれじゃだめなんだけど)。
 しかも若いお母さんが患児を連れてきたときには、「ほらお母さん、言ったでしょ? きちんと手首を抑えてくださいって! 抑えてないから綿棒入れてる最中に手が伸びてきたでしょ? 危ないでしょ」なんて強めに言ってしまう。
 こりゃ大岡裁判の「子別れ」と同じなので本当の母親は子供が痛がるときは手を放してしまうって話を思い出してしまうんだな、これが。
 でも今年度のワクチン行政にはガッカリした。ワクチン潤沢に作ってくれって言いたい。

インフルエンザが猛威 続き

2019年02月02日 05時47分07秒 | 日記
 今年は確かに当院でもインフルエンザ反応が陽性に出る患者さんは多い。集計はしていないが絶対多いだろう。これだけ多いとなると、少し位の熱や軽い症状でも、反射的に「あ 今、大流行していますのでインフルエンザの検査しましょうか」と(内心、このぐらいなら検査しなくてもいいんじゃね?と思っても)つい口をついて言ってしまうのである。
 そして陽性結果がでると・・・(「ううむ、やっといてよかった(ホッ)」)とは言えず「残念ながら罹ってますね~」と申し訳なさそうな顔をしなくてはならない。
 となると、自分のなした診察や咽頭所見などを参考に・・・ではなく、なんでもかんでも検査しないと見逃すことになるので、これは風邪症状には全員!検査をしなければならないことになる。
 つらいなぁ。

インフルエンザが猛威

2019年02月01日 05時50分56秒 | 日記
 今年は例年になくインフルエンザが猛威を振るっている。寒さと乾燥がこの蔓延の後押しをしているのだが、だって冬になる前は今季は暖冬なんて言っていたような。しかしながら北海道での寒波は厳しく、東京だって結構寒いようだが・・・。
 それにつけても今季は、またまたインフルエンザワクチンが欠乏している。昨年もひどく足りなかったが、今年もまったく足りなくなりずいぶんと希望者の方をお断りした。
 ワクチンが足りなくて文句を言われるのは、我々現場の医療機関である。文句言われたって、ない袖は振れないし悪いのは我々ではない。なんとか医薬品問屋さんに「発破」をかけて集めてくるように(なかば罵声をあびせるくらい?)お願いしたかもしれない。
 きっと出入りの担当者は「吉田に罵声を浴びせられた。カスハラかパワハラだ、あついはとんでもない奴だ、結局最後の皺寄せは我々じゃないか!」って思っているだろう。ごめんなさいね。