牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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浮かれ徳利in「水の道具誌」

2008-02-28 11:26:20 | 酒の本棚(書評?)
2006年8月刊ですから新刊ではありませんが、平積みになっていて手に取った本です。

山口昌伴(2006):水の道具誌(岩波新書(新赤版)1032)、岩波書店、227p.

「水」ではなく「水に関わるいろいろな道具」にスポットを当てたもので、如露(ジョウロ)に始まり、鹿おどし(ししおどし)、金魚鉢、水琴窟、水煙管と続きます。
別にお酒に関わるものを探していたわけではないのですが、見つけたのが「浮徳利」。


上半身がふっくらと膨らんだ形の徳利で、下半分くらいにお酒を入れると、バランスよく水に浮くというもの。要はお風呂に浮かべるための徳利です。
浮かれ徳利ともいい、何でも丹波の窯元、正元直作家が江戸中期に開発、以来一手に作っているそうです。
湯船に徳利が浮かぶ様を見て、丹波の殿様がご満悦だったというエピソードも紹介されています。

なんてことはないけれど、ちょっとコロンブスの卵です。

そういえば、白鷹さんの杜氏は丹波杜氏でした。
これも何かのご縁。是非手に入れてみたいものです。

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コメント (1)
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