牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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お風呂酒

2008-02-18 13:03:01 | 酒の情報(酒エトセトラ)
東京マラソンの後は、お風呂で疲労回復。
そんな酒なお風呂に「お風呂酒」というのがあり。

花見酒、雪見酒、の類ではありません。お風呂に入れる、入浴剤としてのお酒。お風呂に入ってお酒を飲むのは危険ですが、こちらは健康によいようです。

古くは野球選手(「鉄人」衣笠か誰か)が、治療も兼ねやっていたというのを聞いたことがあります。「糖分が多いと良くないので一級酒」とか耳にしたことも。

超大手の蔵元「白鹿」さんのHPにもお試し記事が出ていました。


問屋からすると「やっぱ、飲むものでしょう」といいたくもなりますが、ちょっと気になるものでもあります。



基本的にはお風呂にお酒を入れるだけ、その量は、いろいろあるようですが、
例1:5合(900ml)を浴槽に
例2:0.02%
例3:浴槽に日本酒をコップ3杯前後入れる
例4:専用のお酒(10度以上11度未満、350mlボトル)一本を浴槽に
例5:日本酒(純米酒が理想的)を3~4合(540ml~720ml)程

例2だけ濃度表現となっていますが、浴槽の容積を200リットル(=200,000ml)とすると濃度0.02%は200,000×0.02×0.01=40mlのアルコール。日本酒の濃度を16%として、250mlの日本酒に相当します。
つまり、1合~5合位をいれる、ということになっています。

ネット上で見てみると、実際に入浴用として販売されているものもあるようですし、効能などはこれらを見て頂くこととして、ここではオカネまわりのお話。

社団法人中小企業研究センターによれば、日本酒の市場規模は小売段階で8,000億円弱。世帯数を5,000万とすると、世帯あたり年間16,000円となります。

激安パック酒の価格を1升1,000円として、2合ずつ浴槽に入れるとすると、5回分となります。仮に「全世帯が月に一回、酒風呂に入る」とすると、年間では12回、2,400円の支出に。全国では1,200億円。つまり、現在の日本酒の市場規模の15%にも上ります。

これって、すごい!と思ったのですが、もう少し調べてみると、現在の入浴剤の市場規模でも500億とか数百億程度らしいです。これからするとお風呂酒の市場規模は1,200億円ちょっと欲張りすぎかもしれませんが、逆に言えば、入浴剤の市場には脅威になるのかな?

と、お風呂に入りながら、考えました。

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