牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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「ぐいのみ(グイ呑み)」は昭和二けたの頃からそう呼ばれていたらしい。

2018-06-15 15:10:44 | 酒の道具など
                           
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ぐいのみの冒険。



ぐいのみ(ぐい呑み)という呼び方は昭和ひとケタくらいまでは無かったのでは?というのが昨日の推測。

すると、戦前が舞台のドラマなどで、飲み屋さんで「ぐい呑みを」などとやっているのは時代考証的に誤りということになりますが、それではいつ頃ならあるのでしょうか。

探求の手は止めませんよ。




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発見しました!!!





雄山閣(余談ながら、今でも飯田橋に本社を構えられている、ご近所の会社)の「陶器用語辞典」

ここに「ぐいのみ」という項目(器)」が。





グイノミ

仰向いてグイと飲む、深形の盃で、瀬戸や唐津に出来た。



絵もついていますよ。

この辞典、刊行年は1947年で、これが初版。


戦後すぐですが、実際の編纂はその前から進められていたと考えられます。
辞典に載るということは、それなりに定着してからだとは思われますが、これは専門辞典なので、ある意味で反映も早いのでは、とも。

と、すると、昭和二桁くらいになってから、瀬戸や唐津でそう呼ぶものがつくられて、ということなのでしょう。
(瀬戸も唐津も生活感のある陶磁器ですし、なるほど、という感じ)


なるほどなるほど、です。



ちなみに、この辞典で「猪口」はどうなっているのでしょう。



-本膳上の中附けの小器

-平形の盃すらもチョク又はチョクと呼ぶようになった。

-(鍾口の)鍾は鐘とも書くほどで、湯呑形のものである


など、湯呑とか縦型のものが本来だけど、今は何でもチョコと呼ぶんだよね、という思いがうかがえますね。


以上、ぐいのみの冒険、でした。

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