牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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不潔でセクハラ、パワハラ? 千鳥紋の盃洗@静嘉堂文庫

2018-06-05 16:08:18 | 酒の道具など
                           
                           【公式HPはこちら↑】



先週、ちょっと頭出しをしましたが、お休みに自宅で燻っていたり、ビアホールで黄昏ていてもしょうがない、ということで、向かった先が、こちら。
(ちなみに、燻るとか黄昏とか、「いぶりがっこ」みたいですね)



二子玉川からほど近くの国分寺崖線そば、ウチとご縁のマンションから徒歩5分の「静嘉堂文庫」の美術館です。


こちらで開催されていたのが、「酒器の美に酔う」と題した展示。




「天の美禄」「百薬の長」と称えられる酒。
東洋において古くから酒は神聖なものとされ、それを盛る酒器もまた祭祀の中で重要な役割を果たしてきました。
やがて飲酒の普及にともない、四季折々の風情やもてなしの趣向にあわせた多彩な酒器が生み出されました。
本展では、中国・朝鮮・日本の豊かな酒器の世界と酒をめぐる美術を紹介します。

というわけで、いろいろな酒器が展示されています。
岩崎家(彌之助?小彌太?)のコレクションというだけあって、良いものが集まっています。

ここでのネタになりそうな酒器も色々あったのですが、今日は、こちらを。



染付波に千鳥文盃洗(江戸時代)

#あ、撮影禁止なので、買って帰ったミニ図録から転載、です。

波に千鳥の紋が、盃洗に似合っているし、落ち着いていて良い感じだなぁ。

そう思って見ていると、後ろにいた男女二人連れ(アラサー、アート&意識高い系?)の会話が耳に入りました。

「これ、素敵じゃない」

「でもずいぶん大きいね、こんなに飲めないし、注いだりしてもこぼれそう」

「違うよ、これ、盃洗って書いてあるから、洗うものだよ」

「ふーん、洗い桶か、なかなかしゃれているよね」

「でも、なんでお酒だけ特別に洗うものをつくるんだろう」

「やっぱり、お酒って特別なものなんじゃない」

、、、、、、

どうやら、彼(彼女)らは「盃洗」というものを、洗い場などで酒器を洗う専用の道具だと思っているようです。

実際には、お酒の席での「お流れ頂戴」とかお姐さんとの盃のやり取りに使うものなのですが。。。。。。。

上にも書きましたが、意識高い系のカップル(ですし、そもそもこの展示を見に来ているということは、焼き物とかにも関心があるはず)なのですが、盃洗を使う場面(というか、文化的な側面)がイメージできていないとは。

確かに、酒問屋である自分も、盃洗を使う場面は年に数回ではありますが、、、、。

いや、難しい。
その意味で、こうした場面というのを作るべきなのでしょうか?

いやいや、時節柄、お姐さんではない、普通の女性と盃洗で盃のやり取り、とかなると、不潔でセクハラでパワハラで最低、となりそうですね。

やっぱり、難しい。




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