牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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で、お猪口とぐいのみ(ぐい呑み)の違いって?

2018-06-13 15:10:11 | 酒の道具など
                           
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「ぐいっ」と握るのか、「ぐいっ」と呑むのか。



先日赴いた、静嘉堂文庫の展示「酒器の美に酔う」

昨夜、館内で配られた展示目録を改めて見たら、メモ書きが。



自分の字ながら読みにくい(注:暗かったし、走り書きだったし、と言い訳)のですが、こう書いてあります。

チョコ:小形の磁器の盃
ぐいのみ:やや大振りで深めの盃


そんな内容のことが展示の説明にありました。

「猪口」と「ぐい呑み」については、以前も触れました。

その時の結論は、明確な定義はないけれど、ネットとかではサイズの違い(ぐい呑みの方が大きい)を言っている。
でも、その出所は不明確、と今一つスッキリしません。


例えば、「日本文化と今をつなぐ。Japaaan」というサイトでは、こんな記載が。

ぐい呑みの言葉の由来は「ぐいっと呑む」「ぐいっと掴んで呑む」といったような所から来ているとされていますが、定かではありません。
サイズはお猪口よりも大きく、言葉の由来とされている「ぐいっと呑む」という言葉から想像できるようにぐいぐい呑みすすめるような大きさのものを指します。素材は特に限定されていません。
要するに大きな違いは「サイズにあり」ということになります。
大きさといってもxxxcm以上のものがぐい呑み…といったはっきりとした区別はないので、小振りなのがお猪口、ぐいぐい呑むような杯がぐい呑みという程度におさえておくといいですね。


ぐいぐい呑むというのは、「わんこそば」みたいに「ぐい」「ぐい」と盃を重ねるのではなく、器にたくさん入っていて、それを「ぐいぐい」という、ビールのジョッキのようなイメージみたいですね。、



また、ニューウェーブ(古い言葉?)の酒屋さん「KURAND」さんのホームページには、こんな定義が。

さて結論から言ってしまうと、お猪口とぐい呑みの違いはその「大きさ」です。
ぐい呑みは「ぐいぐい」とか「ぐいっ」と言った擬音から名付けられたと言われていますが、基本的にはお猪口よりも一回り大きく、ご飯の入るお椀よりもちょっと少ないぐらいの容量になります。


なるほど、極めてシンプルな整理です。
ただ、「お猪口よりも一回り大きく」はさておき、「ご飯の入るお椀よりもちょっと少ないぐらいの容量」って、結構大きくないですかね?
(「ジョッキ」と考えれば、サイズ的には合う)

加えて、日本製品を海外等に向け発信している「日本デザインマーケティング」さんの通販サイトでは、能作の酒器の紹介のところで、「お猪口とぐい呑みの違い」という記載がありました。

(前略)お猪口とぐい呑みは“別物”なのです。
お猪口(おちょこ)とは、日本酒を飲むときや、蕎麦をつゆにつける時に用いる小さな器のこと。
「お猪口」は、ちょっとしたものを表す「ちょっと」の語源である「ちょく」や、飾り気がないことや安直を表す「ちょく(直)」からきたと考えられています。
ぐい呑み(ぐいのみ)とは、比較的大きくて深い盃をさし、こちらも日本酒を飲む時に用いる器のこと。
ぐい呑みは、「ぐいぐい」「ぐいっ」といった擬音から名付けられたと言われており、基本的にはお猪口よりも一回り大きく、ご飯をよそうお椀よりも少し小さめの容量とされています。


猪口はさておき、ぐい呑みの説明は、KURANDさんとよく似ていますね。
というか、どちらかがパクっているか、同じものをパクッたか。

静嘉堂の説明もこれに似ていますが、、美術館の展示ですから、ネット上の記載をそのまま載せることはないでしょうから、どこかに根拠があると思うのですが、、、、
猪口=磁器というのは、新説かも)

先日ご紹介した、「かわらけは汚れやすく、1回限りなので、それ故清浄」というちょっと不思議な解釈とも併せ、聞いてみましょう。



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