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こちらでも何度かご紹介した、(白鷹に並ぶ)伝統の銘酒「惣花」ですが、先週の半ば、突然複数方面でのご注文が入りました。
???と思って自宅に戻ると、
日経新聞の夕刊のコラム「こころの玉手箱」に写真入りで取り上げられているではないですか!!
筆者は大同生命の社長さん。
タイトルもそのものズバリ「灘の銘酒『惣花』」で、丸ごと惣花の話です。
確かに大同生命さんのルーツは大阪の豪商「加島屋」さんで、その加島屋の本家筋は東京・新川のお仲間の酒問屋「加島屋」さん。
(その辺りはこちらに)
コラムでは、そんなルーツの話にも触れられていますが、「!」と思ったのは、こんなくだり。
宮内庁御用酒で、昨年の天皇陛下即位を受けた「饗宴の儀」でも提供された。
これ、結構有名な話ではあるのですが、特に「饗宴の儀」でも供されたことについては公式資料(や公開資料)にあまり出ていないんですよね。
実際、絶好のセールストークになるはずですが、醸造している日本盛さんのホームページでも
「明治天皇に格別のご愛顧を賜った」
「惣花は、祝賀の賓客をおもてなしして1世紀。」
「写真は、昭和天皇即位式に、「日本盛」を御用酒として納入の栄誉を賜った頃の荷物送り出しの風景(昭和3年)」
など、それを匂わせてはいるものの、ハッキリとは書いていません。
加島屋さんのホームページでも「甘、辛、酸、渋、苦の五味が調和して芳醇な旨味のきいた酒で宮内庁御用酒です。」という程度。
白鷹さんもそうなのですが、天皇家や伊勢神宮のご威光をあまりえげつなく商売に利用することはしない、というスタンスと聞いていました。
それが、大新聞に堂々と「饗宴の儀でも提供された」と出たわけです。
ウチとしてはこれで火がついては売れれば単純にうれしい、のですが、ご関係の方々は(事前にご相談はあったとは思うのですが)、うれしさの中にちょっとビビっちゃう感じもあるのでしょうか。
今度お聞きしてみましょう。
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