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キリンビールの「ホームタップ」。「逆鱗に触れた」のかもしれませんが、元気にやっているようです。

2021-09-01 12:13:10 | 附属酒類経済研究所
                          

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今朝の日経
(新聞だって読んでいる)





外資系流通、商習慣に惨敗-独大手メトロ、日本から撤退
規模よりも生活提案カギ



飲食店などを相手とした業務用卸を行っていたドイツ資本のメトロ(記事によれば20年!)が撤退するというニュース。


記事は、タイトル等にもあるように、複雑な流通構造などの日本独自の商習慣に負けた、というトーンでまとめられています。


そんな記事の中で、「日本独自の~」の例として挙げられていたのが、「卸のパワー(の強さ)」
ウチも卸ですがパワーは極小だしなぁ、と思ってみていたら、記事の例示に驚いた。


例えばビール大手がネット通販を強化しようとしても卸の逆鱗に触れるような拡大は簡単ではない。


これ、以前ここでも触れた、キリンさんのホームタップをはじめとする卸・小売を飛ばした直販への取り組みのことですね。

確かにウチとしても「そうきたか、困ったもんだ」と思っていますが、「逆鱗に触れ、拡大は簡単ではない」というのはどうなのでしょうか。


実際、ホームタップの場合、本当に多くのCM(中井貴一と天海祐希のやつ)を流していますし、記憶違いかもしれませんが、未成年の飲酒抑制のためのビール業界の自主規制?「昼間はCM出さない」の真昼間にもCMを流しています。その分、他のビールのCMは減っている感もありますね。
また、自分が見るものとの関連付けかもですが、ネットニュースなどの脇にもしばしば出てきます。

さらに言えば、「専用ビールサーバーは無料でレンタル」とか「いまなら初月月額基本料3,190円無料キャンペーン実施中!」など、廉売も堂々とやっています。
(これを小売店さんがサブスクと称してやったら「不当廉売」で叱られそうです)

逆鱗に触れながらも、CMや廉売など思い切ってやっているが、拡大は簡単ではないということでしょうか。


とはいえ、これは一つの流れというか、最後はお客様のニーズがどこにあるかですから、我々もそこにスコープを当て、自分の仕事をするまで、ですね。





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