牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

炭酸の抜けないキャップ

2008-02-12 10:33:21 | その他
朝、出がけにテレビで見かけたのが、炭酸の抜けないキャップ
ちょっと目を惹きました(けど、すぐに出てしまったので詳細は不明)

確かに、シャンパンやペットボトルとか、炭酸の抜けないキャップというのはあると便利です。

普段、目にするのは、こういうきっちりとした栓とか、



こんな、ポンプで加圧するもの(これはamazonに出ていました)。


外国のHPまで拡げると、こんなのもありましたが、原理は加圧式で、一緒


今日、テレビで見かけたのは、これらとは異なり、キャップをしてからは逆さにしてキャップにつながれたコックから中身を出すというもの。
そこまでで出かけてしまったので後は分かりませんが、加圧ではなく、中身のみを出すことにより、瓶内を減圧状態にするのでしょうか。
原理的にはまったく逆で、面白そうです。

アメリカでは大評判!と言っていましたが、3分間の検索ではまったくヒットせず。
どなたか、ご存知ありませんか?

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建国記念の日

2008-02-11 12:07:33 | その他
2月11日は建国記念の日。神武天皇が即位したとされる日を西暦に直した日(紀元前660年2月11日)にちなんだものとか。

細かい話ですが、建国記念日ではなく、建国記念「の」日です。

wikipedia等によれば、建国記念日として1957年に提出された法案が野党の反対により9回もの廃案を経て、「建国されたという事象そのものを記念する日」とも読めるように「の」が追加された上で与野党が妥協、1966年に成立したとのこと。
ちなみに、国家の誕生日とも言える建国記念日は世界各国で定められ、お祝いしあうということです。

さて、学校のクラスで「同じ誕生日の人がいる確率」は案外高く、40人のクラスでは89%にも上る※ということが知られていますが、建国記念日ではどうなのでしょう。

ちょっと調べてみると、イランも日本と同じく2月11日でした。あちらはイスラム革命の記念日からきているということです。

イランといえば、アルコール類を「持つ」「飲む」「造る」が法律で禁止されている、非核三原則ならぬ禁酒三原則の国。
その意味では、弊社が進出するにはちょいと無理がありますが、同じ誕生日というのも何かの縁。
某国のイラン政策の尻馬に乗るばかりではなく、同じ誕生日に乾杯!という気持ちも持ちたいものです。

(※なお、この確率は「誰かと誰かが同じ日である」確率であり、「私と同じ誕生日の人がいる」確率はべつの計算になります)

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指宿酒造(前田利右衛門・薩摩藩・今和泉篤姫)@三越本店

2008-02-09 10:10:10 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
昨年末に新装なった日本橋三越本店、地下食賓館での試飲販売です。

来週明け2月12日(火)から、蔵元さんは指宿酒造協業組合。

お酒は、、、、もちろん芋焼酎。
まずは「前田利右衛門」。

焼酎の祖とも言える「前田利右衛門」の唐芋栽培の功績に感謝を込めて「あらゆる食品は安全かつ限りなく自然に近いものでありたい」と研究を重ね開発された限定品です。
完全堆肥による黄金千貫(栽培者湒宿郡別府義光氏)を使用。笠沙杜氏と吉行正巳氏が40年の経験と技術を活かし黄麹(清酒の麹)を使用して醸し、熟成。

指宿酒造さんHPでの味わいチャートではこんな感じ。

香り・口当たりともにまろやかな焼酎です。

また、昔ながらの仕込を今に蘇らせた本格焼酎「薩摩藩」。

こだわりの秘蔵黒麹(SGS)を用い、低温でじっくりと醸し、豊かな甘味と華やかな香りを造りだした絶妙なる逸品。限定流通品です。

そして、、、以前もご紹介した企画商品「今和泉 篤姫」

単にラベルだけの商品ではありません。
香りを保ちながらも、甘さを抑え、キレのある焼酎となっています。
チャートもこんな感じ。前田利右衛門とは好対照。

2月18日(月)までの一週間。是非お立ち寄りください。


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北康利「匠の国 日本」(PHP新書)

2008-02-08 09:45:56 | 酒の本棚(書評?)
「酒の本棚」の拡充キャンペーン中。
今日は、
北康利(2008):匠の国 日本(PHP新書501)、PHP研究所、251p.です。

ものづくり立国の日本を支え、そしてこれからも重要な礎となるという視点から、我が国の匠=職人について、具体事例も交えながら綴った新書です。

4章構成。1章2章はお勉強として、職人の歴史(1章)、海外の職人と我が国での職人芸継承の仕組み(2章)が整理されています。
お酒がらみでは、EU統合に向けた各国の基準等のすり合わせの中、非関税障壁と批判されながらも「ビールはあくまで大麦100%」と自国の伝統技術と誇りを守り抜いたドイツのエピソードが紹介されています。

そして本書のメインの第3章、漆器や金箔、茅葺、花火、仏像等々、日本の伝統の技について、匠を訪ねる、という形で紹介しています。
その冒頭が日本酒となっており、福島は二本松の大七酒造さんが登場しています。

生もと造りをはじめ、精米技術、麹室での麹づくり、木桶での仕込み等が「頑な匠の技」として紹介されています。
確かに、ワインの出来がぶどうの品質、その前提となる土壌や気候に大きく影響されるのに対し、日本酒の出来は「技」に拠る部分が大きいので、その意味で「匠」の重要性は比較にならないのでしょう。
ただ、逆に言えば、匠の知恵の結果としての「寒造り」など「蔵全体の空調管理」という「技術」によって、変わっていく(いかざるを得ない)ものもあるはず。
その意味で、「匠」の存在意義は、技術の伝承だけでなく、それを支える職人魂、心の伝承でもあるのしょう。

ところで、ちょっと気になったこと。
生もと造りは確かにとても大変ですし、私も大好き。弊社懇意の白鷹さんもきもと造りが主で、杜氏頭の藤井杜氏も「現代の名工」として表彰されています。でも、山廃や速醸だからといって酒としてのレベルが低いわけではなく、TPOに合わせ、選ぶべきもの。その辺り、誤解があってはならないと思います。

また、「昭和50年代後半から、美味しい日本酒を求めて空前の地酒ブームが起きた。すると、売れることに味をしめた一部メーカーが醸造アルコールを大量に混ぜ、原酒を薄めて販売する(いわゆる「三倍増醸酒」)という利益優先の行為が横行し始めた」というくだりがあります。
三増酒を「原酒をアルコールで薄める」という表現は疑問ですし、時期的にも地酒ブームが三増酒を作ったように見えるなど、この辺り、改版の際にはちょっと手を入れられたほうがよいと思います。。。。。

そうそう、日本酒の部分の冒頭「日本酒は、国民の主食で造られているという点において、世界でも大変珍しい酒である」というのは、目から鱗、でした(じゃあビールは?という突っ込みもありますが)。

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金升酒造&菊水酒造@池袋三越「うんめもん!新潟物産展」

2008-02-07 09:42:02 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
デパートの物産展。誰が発明したのか知りませんが、プチ旅行気分を味わえるなど、楽しい催しものです。
デパート先進国日本の専売特許かと思っていたのですが、フィンランドのヘルシンキのデパートの最上階催事場で「スイス物産展」をやっていてちょっとびっくり。

さて、本題です。
昨年に引き続き、池袋三越で「うんめもん!新潟物産展」が開催されます。
越後の“心”を伝える、ふるさとの美味がずらり。

弊社関連では、新発田の「金升酒造」さんと「菊水酒造」さんの試飲販売等が展開されます。

まず、地下のお酒売り場で展開される金升酒造さん。新発田と言えば、江戸時代を通じ新発田城下の新発田藩として栄えてきた地域ですが、金升酒造さんは文政5年(1822年)創業という老舗の蔵元さん。

定番商品は「初花」
地元産酒米「五百万石」と飯豊山系の伏流水(軟水)での仕込による、米のふくらみ・甘みをほのかに感じつつ、滑らかで喉越しの良いお酒となっています。
蔵元さんによる試飲販売では、その他のラインナップも勢揃いです。

そして、ふなくちカップ等で有名な菊水酒造さんは7階催事場での展開
企画力を活かし、バレンタインセットや元禄時代の復元酒など、面白い商品が展開されています。特に復元酒は濃厚濃醇であったと伝えられる江戸元禄期の酒の味わいを再現すべく、あえて米は削らず精米歩合を90%とし、醸造アルコールは添加せず米の旨味を凝縮させた、ということです。

2月12日(火)~18日(月)の一週間。

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ワインをめぐる小さな冒険(新潮新書)

2008-02-06 09:55:55 | 酒の本棚(書評?)
柴田光滋(2008):ワインをめぐる小さな冒険(新潮新書239)、新潮社、206p.

毎日新聞の書評につられて購入しました。
内容は、19のテーマが雑誌のエッセイ風(実際にいくつかはエッセイとして掲載されていたということです)に綴られています。
テーマの大半はワインの属性で、ぶどうの品種だったり、産地だったり種類だったり国だったり。
こんな感じです。
1 トンカツとの果てしなき闘い
2 時にはブルゴーニュの白で贅沢を
3 スーパー・トスカーナと騒ぐ前に
4 ロゼに栄光の日をふたたび
5 世界最優秀ソムリエを前にワインを選ぶ
6 コルドバの夜はふけて
7 イタリアの白もここまできたか
8 武門の誉れシャトーヌフ・デュ・パプ
9 シェリーは吉田健一に学ぶべし
10 オーストラリア熱は居酒屋がきっかけ
11 わが偏愛のサヴィニ・レ・ボーヌ
12 ピエモンテには龍もいれば虎もいる
13 強肩ボルドーからいかにして盗塁を奪うか
14 ジンファンデルで焼鳥を
15 シャンパーニュのジレンマ
16 地下蔵の隅にその古いポートの黒い瓶はあった
17 まだまだあるぞ、あの長靴の国のすごい赤
18 廉価ピノ・ノワール世界選手権大会
19 甘露の雫ソーテルヌ

それぞれ、著者の経験の中でワインを語り、時には、薀蓄を語ります。
例えば、、、
ボルドーは廉価なクラスと高価な大物という両極端を避け、次の3つに手を出す。
①やや地味なシャトーの当たり年をねらう。
②向上が伝えられるシャトー、新星と話題のシャトーを早い時期に購入する。
③良質なシャトーで納得のいく値段のオールド・ヴィンテージを根気よく待つ。


これも含め、この本はワイン好きの方にとっては、同意できるもの、できないものそれぞれあるにせよ、「あ、こんなような経験あったよね、こう思ったことあるよね」という、追体験というか、自分の体験と照らし合わせながら読めることでしょう。また、「ふーん、今度これ飲んでみよう」という気にもなるでしょう。

一方、たまにはワイン、という方にとっては、ワインの魅力の一つである、その背景にある(あるいは生まれる)物語の拡がりを感じとれる本として面白いのではないでしょうか。ただし、記されている個々のワインは、特に体系的でも統一的でもないので、注意したほうが良いですね。

著者は永らく編集者をされていたということで、文章は読みやすく、また、各章末の注釈は田中康夫の「なんとなくクリスタル」を髣髴とさせるそれだけで読み物となる、「上手な」作り方がされています。
逆に上手が前面に出すぎていて、著者が何度か触れている吉田健一のような、著者のキャラクターを感じさせる読み物にはなっていない気もします(「上手」「すごくまじめ」というキャラクターといえばそうですが)。

タイトル「ワインをめぐる小さな冒険」。19の小さな冒険談を聞きながら、自分の冒険を思い出し、将来の冒険に思いをはせる。このタイトルは本当に秀逸だと思います。

しかし、この本の編集者、大変だったろうな、、、、。

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昨日はリオのカーニバル!!

2008-02-05 09:28:03 | 酒の情報(酒エトセトラ)
中国ギョーザ(気持ち的には「餃子」「ぎょうざ」なのですが、新聞は「ギョーザ」で統一されているようです)の報道の余波か、例年より扱いが小さいようですが、去る2月3日はリオのカーニバル

なんでも今年は日本人のブラジル移住100周年ということで、日本をモチーフにしたサンバチームもあったとか。

100周年ともあれば、日本の文化もブラジル風に変化しつつ根付いていることでしょう。そこで思い出したのが、以前聞いた、ブラジルには変わった日本酒の飲み方がある、ということと、独自の日本酒ブランドがある、ということ。

変わった酒の飲み方、というのは、「サケピリンニャ」という飲み物で、これはブラジルの蒸留酒ピンガ(サトウキビ由来)で作る「カイピリンニャ」というカクテルを日本酒で作ったもの。
フレッシュ・ライムのカクテルで、日本酒との相性は大丈夫かなぁ、とも思いますが、もしかしたら日本酒自体がピンガみたいな味なのでしょうか。

そして、独自の日本酒。確か東麒麟というブランドでした。

ちょっとネットで見てみたら、サンパウロに本社を置き、日本語紙を発行(公称発行部数は約1万部)しているニッケイ新聞社のHPに、日本食フロンティア「食の移住史」というコラムが連載されており、日本酒もテーマとして挙げられていました。
詳しくはこのコラムをご覧頂くこととして、移民社会第一号の日本酒は広島の造り酒屋だった移民の方が醸造した「桜錦水」で、1932年に誕生したとのこと。以降、「東麒麟(1935年)」をはじめ、「日乃華」「富士桜」「もみじ正宗」などが生まれたそうです。
ただし、現在は「東麒麟」のみだとのこと。

談話の中で、「(飲んだ翌日に頭がキリッとする)〃アタマキリン〃の時代はもう過ぎました」「良質アルコール添加の合成酒だった」と語られています。
カクテルに向いていたのかもしれません。

現在では、温度管理技術も上がり、「日本の有名銘柄にも劣るとは思わない」ということです。
次は吟醸酒で勝負したい、ということで、是非現地調査に行ってみたい-特にカーニバルの時期に-ものです。

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周勍 著「中国の危ない食品」

2008-02-04 11:27:42 | 酒の本棚(書評?)
中国のギョーザ問題。未だ収まるところを知りません。
弊社が運営受託しているラウンジでも、とりあえず中国の冷凍食品は全て除外し、動向を見極めることに。

酒の本棚も関連書を。

周勍(2007):中国の危ない食品、草思社、239p.

経営難に陥った草思社を応援、という意味も込めて、買ってあった昨年10月発行の書籍です。

著者の周勍は1964年、西安生まれの北京育ちの作家/ジャーナリストで、この本は「民以何食為天」として出版された書籍(2006年、ユリシーズ国際ルポルタージュ賞佳作)をもとにインタビュー等を加えた日本語版です。

ちなみにこの原題、清朝の乾隆帝の統治思想「国以民為本」「民以食為天」という対句から来ているようです(p.198に著者インタビュー)。

内容は、、、とりあえず説明文を引用します。
中国食品が世界の食卓を脅かしている。だが、国内の食品汚染はもっと深刻だ。
ホルモン剤を添加した養殖水産物が原因で性早熟児があらわれた。喘息治療薬で
赤身化したブタ肉による中毒事件の多発。発癌性のある合成染料で卵の黄身を
鮮やかにする。下水のゴミ油を加工して屋台の食用油や安いサラダ油に。
農地には水銀がしみ込み、水道管の八割に鉛塩が使われている。不衛生、利益優先・安全無視。いったい中国では何を食べたらいいのか。4年にわたり、食品の安全問題を取材してきた中国人ジャーナリストが、恐るべき実態とその社会的背景に鋭く迫り、2006年度のドイツ「ユリシーズ国際ルポルタージュ文学賞」佳作となった衝撃の報告。
日本はこれらの汚染食品を水際で食い止められるのだろうか――。


結構コワい本です。帯の事例を見ても、、
■ホルモン剤で促成した養殖水産品により 6歳の男児に髭が……
■イシビラメ、メバルから発癌性物質を検出
■合成染料「スーダン・レッド1号」で卵の黄身を鮮やかに
■喘息治療薬を添加してブタの赤身肉を殖やす
■「頭部巨大化幼児」の原因は、粗悪な粉ミルク
■ "髪の毛"を分解したアミノ酸溶液で醤油をつくる……

と、コワーイ事例がこれでもか、これでもか、と並んでいます。

例のダンボール肉まん事件も「やらせではない」と記しています(p.204)。

お酒に関しては、主にニセ酒で、1996年、雲南省で工業酒精から作られたニセ蒸留で、36人が死亡、157人が身体障害、とか、1998年山西省で同様の中毒事件。死亡7人、2百数十人が中毒、とか列挙されています。
また、巻末「危ない食品の見分け方」では、醸造されておらず、エチルアルコールを色素・調味料で着色・味付けした「色素ブドウ酒」の見分け方が出ています
(そもそも味で分かる気がするけど、、、、ちなみに老酒の偽酒は出ていません。結構安全なのかしらん、、)。

著者は天安門事件に連座し、危険分子と見なされている「野良犬作家(p.192)」方で、全編、批判的・告発的なトーンでまとめられていることもあり、正直、これを読むと、中国のものを食べるのはやめよう、と本当に怖くなります。
(ちなみに、カルフールでもニセの茅台酒が堂々と並んでおり摘発された、ということですから、外資/大手でも安心できないようです)

ただ、、、
著者の工場への潜入ルポ、現地取材などはリアリティ溢れるものですが、因果関係についてはあまり検証されていないように思えます。
例えば帯にも出ている「6歳の男児にヒゲが」も、医者の言葉として食品中のホルモンが蓄積、成長に異常をきたしているとされていますが、科学的な検証については触れられていません。また、これらのルポの前後で、それと同様の事例の新聞報道の引用が山ほどあるのですが、全て報道で、因果関係は不明。

そういえば、今回の我が国のギョーザ事件も、当初は栽培過程での農薬散布や製造過程での(ルーチンでの)混入等が言われていましたが、今朝の段階では事件性が高い、ということ。
確かに「事件」が発生しやすい(かも)という環境もまた中国のコワさですが、それとこれとは別。

これは告発の書として読むべきで、因果関係等については専門家の検証が必要でしょう。

でも、コワい。

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バレンタインには焼酎を添えて@京王デパート新宿で試飲販売

2008-02-02 09:38:51 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
写真はボルドーはサンテステフの格付けワイン、。カロン・セギュール



素晴らしいワインですが、ハートの意匠のラベルもまた人気。バレンタインでも好調のようです。

さて、それはさておき、こちらもハートをあしらったラベルの焼酎です。

新宿は京王デパートさんで、来る2/7(木)~週末までの試飲販売と併せてのご紹介です。


麦焼酎「銀座のすずめ白麹」2008年ハートラベル
大きく見えますが、実は可愛い300ml瓶。
赤い筒型の化粧箱入り。すっきり軽い飲み口で、お酒が好きな方だけでなく、甘い物はちょっと苦手かな、という方へのバレンタインのプレゼントにも最適です。

希望小売価格は600円(税込)とお手頃。手作りチョコに添えるというのも手。
恒例の人気商品でラベルも毎年変わるため、コレクションされる方もいらっしゃるようです。
ちなみに昨年のラベルはコレ。


限定流通商品です。お早めに。

三連休も頑張っています!!!よろしくお願いいたします。

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寒が旬!粕汁で暖まる

2008-02-01 13:44:36 | 酒の情報(酒エトセトラ)
あっという間に1月が終わり、今日から2月です。
ただ、この時期は、他の時期に比べ、冬至-小寒-大寒-立春-雨水-啓蟄-春分といった、いわゆる二十四節気が生活感とフィットする時期でもあります。
(その他の時期は、、、、清明とか小満とか芒種とか聞いたことが無いものも結構あります)

で、週明け4日は立春。寒の終わりです。
そこで、寒の内に紹介しなければならないものを駆け込みでご紹介。

それは先日、花粉症に効くかも?とご紹介した「酒粕」です。
弊社主力の白鷹さんの酒粕は、フルーティ&ジューシーのまさにしぼりたて!

栄養面でも、ビタミンB2やB6、食物繊維、葉酸、アミノ酸などなど、豊富。
そして、鮭や葱、蒟蒻、人参等を入れた粕汁です。。。。アルコールがほのかに残っていることもあり、これは暖まる!
(写真で添えられているのは、菜の花漬と筍です)

そして、実はお酒にもピッタリ!ぬる燗の辛口純米酒でさらにポカポカ。
肴としての粕汁、関西の立ち呑み屋さんでは、寒の頃の肴としても出されていました。東京ではどうなのでしょうか。
もちろん、寒を過ぎても啓蟄までは粕汁のシーズン!お試しを!

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