牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

樽酒は何日くらい樽につける(と美味しい?)のでしょうか。

2025-01-08 12:08:00 | 酒の情報(酒エトセトラ)



「後出しじゃんけん」になってしまいました。



年始の5日(日曜)、6日(月曜)と、飯田橋の駅ビル?「飯田橋ラムラ(RAMLA)」で正月イベントととして「振舞い酒」と「助六太鼓・獅子舞」がありました。



助六太鼓


もちろん推しは「振舞い酒」。
飯田橋(駅)は、「東京大神宮の御神酒としての白鷹」と「神楽坂と足掛け三世紀の関係の白鷹」という二つの意味で、振舞い酒も「白鷹」です。





そんな樽酒ですが、「何日くらいつけるの」という議論が(たぶん)あったりします。

酒造メーカーなどのHPでは

樽に入れておく日数は気温や湿度などを考慮して決定され、多くの樽種では2~14日ほどです。
(沢の鶴)

樽酒は樽詰後1から2週間程度で、日本酒のうま味と樽の木香が最もよく調和します。
(月桂冠)

灘のお酒が船に乗せられて江戸に着くまで、約10日間。木の香りがちょうどよい塩梅でお酒に移り、江戸の人たちは知らず知らずのうちに、木香のついた樽酒のうまさに親しんでいたわけです。
(中川政七商店/菊正宗取材)


ちなみに今回の樽酒は樽詰めされてから2週間くらいでしょうか。



年末松屋さんで売っていた「5日モノ」くらいの樽酒に比べ、色も味も香りも乗っていました。
(どちらも良い感じ)

個人的な感覚ですが、2日3日だとちょっと薄い感じがあり、5日くらいになるとイイ感じになり2週間くらいがピークで、3週間くらいになると好き好き(香り付きすぎ)になるような気がします。

振舞い酒、ありがとうございます。
今年も頑張ります。



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みりんのアルコール度数は何度くらい?

2025-01-07 13:36:20 | 附属酒類経済研究所



お正月と言えば「お屠蘇」
自分も用意しようと思ったら「みりん」が僅かしかなく、近所のスーパーに買いに行きました。
それもあり、何度か話題にもなる中、聞かれたのが「お屠蘇ってアルコールは何%くらいあるんですか?」


ドキッ


少なくとも知識としては持っていないし、意識してラベルを見たこともないので、「えーっと、飲んだ感じとかみりんの製法とかから15%くらいでしょうか、、」というあいまいな答えとなりました。

その心は、、、、

①飲んだ感じ
・かなり適当ですが、日本酒と同じくらいというか、甘いシェリー酒とかと似た感じのアルコールを感じます。

②製法
・みりんの製法、実は厳密には知りませんが、上でのシェリー酒に似ていて、醪に焼酎(醸造用アルコール)を入れ、発酵を止める分、米が糖化された糖分が残ると理解していましたので、すると15度内外くらいかなぁと。

こうは言ったものの、嘘をついてはまずいので、国税庁のサイトで調べたら製法自体はまあ間違いないようです。





ただ、これだとアルコール度数が限定されるわけではないようですが、酒税法を見ると明確に定義されていました。


みりん:米、米こうじにしょうちゅう又はアルコール、その他政令で定める物品を加えてこしたもの(アルコール分が 15 度未満でエキス分が40 度以上等のもの)

15度未満、まあそんなところでしょうか。

ここで気になったのが、シェリー酒のアルコールはワインを作る時のブドウ中の糖分由来ですが、みりんの場合、米の糖化による糖分由来のアルコールはあるのかどうか(要はアルコール発酵が起きているのかどうか)。

上の国税庁の図では、そこに発酵が起こっているかどうかは明示されていませんが、ユネスコ無形文化遺産登録絡みのネット記事には、こう出ています。





伝統的製法のみりんは、蒸したもち米に、麹と焼酎を加えて約30~60日ほどかけてじっくり発酵させる。価格は500ミリリットルで1000円以上する。スーパーなどで数百円で購入できるみりんは、焼酎のかわりに醸造用アルコールを使い、水アメなどの甘み成分を加えて短期間の発酵で完成させる。価格は500円でお釣くるくらい。

「発酵は生じている」
という記載です。


ただ、もう少し調べてみると、上の国税庁の資料の別のところにはこうあります。


現在の製造法の概略は右図のとおりで、もろみ中でこうじによる蒸米(糯米)のデンプンの糖化、タンパク質の分解、香気成分の製成等が起こる。現在の本みりんは 45%前後の糖分と 14%程度のアルコール分を含み、このアルコール分は原料の焼酎またはアルコールに由来し、もろみ中でのアルコール発酵は起こらない。


こちらはきっぱり「発酵していない」そうです。

ちょっとは発酵が生じていそうな気もしますが、まあ国税庁が言っているのだからそうなのでしょうか。。。。。。



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意図的なのか偶然なのか、ビール3社の賀詞ポスターが、、、、、

2025-01-06 13:39:41 | 酒の道具など


今日から仕事始め。

昨年末の仕事納めに際し「6日から営業します」という貼り紙をしようと、ビール会社から配られたポスターを探したら3社のものが見つかりましたが、、、、





3社で新年の挨拶が見事に異なっています。
いや、旧年中は格別のお引き立てを賜り、、、というのは一致しているのですが標題?(賀詞交換会の賀詞というようですが自分の語彙にはない)が

サッポロが賀春

アサヒが迎春

キリンが謹賀新年


となっているんです。

各社、意図を持って使い分けているのか、他社との差別化を図っているのか。

ネット上では4文字は目下から目上への賀詞、2文字は目上から目下への賀詞という情報もありましたがイマイチ出所は明らかではなく、本当のところは判りません。

そういえば、今は無くなってしまいましたが、お正月用ラベルのビールというのもありましたね。
あれはサイズの関係かどこも2文字だったような気もします。

ビール業界に限らず、街中ではこういうポスターが色々貼ってありますので、ちょっと眺めてみましょう。



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もはやホラー。推しのサッポロビールさんだけど謎のCM

2025-01-04 11:11:21 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり



さてさて、昨日サッポロライオンさんを褒めた一方で「帰宅した後でサッポロさんに関する大問題が発覚!」と思わせぶりな書き方をしました。

年始のサッポロビールさん絡みの風物詩と言えば箱根駅伝。
ある時期からは一社独占提供でこそなくなりましたが、メイン中のメインスポンサーであることには確かです。

ビール業界の自主規制ということもあり、CMも例年ビールというより箱根駅伝のドラマに焦点を当てたものになっています。
今年のものはそれをラップで語っていて、ネット上でも「エモい」「このラッパー誰?」とかバズっているようです。



元のXはこちら


上のXでも「このカッコ良さで今日流すためだけのCM」と感動されてますが、この辺りもサッポロさんらしいなぁと思いつつ、たまーに流れた、別のサッポロビールのCMに驚愕しました。





「誰かの、いちばん星であれ」というエンディングのこのCM。
生活/人生のそれぞれの場面にビールがある、という、サッポロビールの企業イメージCMのようです。

「驚愕」というのは、この場面(など)。





一昨日の初飲み?の様子に触れた、銀座7丁目のライオンビヤホールです。

何が驚愕?


この写真ではよく分からないかもしれませんが、(一昨日のように)楽しく飲んでいる皆さん、ジョッキ(グラス)は全員空っぽです。
2回目に見た時もそうでしたので目の錯覚ではないし、実は他の場面(居酒屋など)でもジョッキは空

皆が空のジョッキで楽しく飲んで?いるという、新型コロナの流行初期の人のいなくなった繁華街に匹敵する、ホラーな光景ですよ。

そう考えると、上の写真のCM最後の「誰かの、いちばん星であれ」というグラスが空っぽなのも意図的なんですね。
確かに酒類業界のCMの自主規制で、日中(確か1800まで)は飲酒シーンは控える、というのを聞いたことがありますが、空のジョッキなら良いということなのでしょうか。

確かキリンビールさんはコロナ期間中、日中に「ホームタップ」のCMをどんどん流し、「注ぐだけなので自主規制上OK」と言ったとか言わないとかですが、サッポロさんはそれを知ってか知らずか、注がないし飲まない、というスタンスなのかな。

うーん、ここまでくると、むしろ自主規制(あるいはそれを強要する枠組み)の問題なような気がします。
なんだか気持ち悪い。




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盛り塩の振る舞い酒は最高!! 安定安心のサッポロライオンビヤホール。

2025-01-03 17:06:14 | ビアガーデン・ビアホール情報館



昨日午後は外出先から銀座に回り、7丁目のライオンビヤホールへ。
今年最初のビールは、やはりエーデルピルス。





喧嘩にならぬようにという配慮でしょうか。いつの間に3個入から4個入りがデフォルトとなった季節のカキフライと共に、今年の無事を願って乾杯!です。


お店はちょうどお昼時ということもあって満員。
入店時もちょっと並んだのですが、ビアホールですけど樽酒が振る舞われていました。
(「白鶴」さんでした)
店頭のスタッフさん(確か副支配人さん?)も裃を身に着けていて、こうした気は心、というのがサッポロさんの好きなところですヨ。





枡の角に塩も盛ってあって、杉樽の甘い香りのお酒を塩を舐めながら飲むというのはワインではないシチュエーションのベストマリアージュですよね。
ちなみに枡を3×3に並べ、その交点に塩を盛っていました。一枡ずつ盛るより効率的なアイディアだと思いましたが、実はそうすると2か所に塩が盛られている枡と1か所の枡ができるんですよね(自分は2か所盛りでした)。

安定安心のサッポロライオンさん、今年もよろしくお願いいたします!!
(もちろんサッポロビールも頑張って売りますヨ、と思いつつ、帰宅してからサッポロさんに関する大問題!が発覚しました。これは明日にでも)




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新年明けましておめでとうございます

2025-01-02 17:53:26 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
改めまして新年明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

酒類流通業界というか当社を巡る環境には厳しいものがありますが、環境のせいにするのではなく、自らの進むべき方向を見定め、強い意志を持って努力していきたいと思います。

本年もよろしくお願い致します。
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