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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

しょうがねえだろ

2004-10-02 | その前の会社
朝、まず残高確認だ。

そこで思わぬ工事代が入っている事に気がつく。営業Aさんのお客さんだ。それで昨日心配していた引き落とし関係も滞りなく済んでいた。
営業Aさんに「工事代入金しました、ありがとうございました。」とメールを打った。

まもなく、営業Aさんが帰ってきた。
「入金したんだよね?じゃ、昨日も話した通り、その工事の下請けさんに代金払っといて。」
「もうお金は返済等で引き落とされて無いんですよ。この後社長の工事代が入る予定ですから、またそれを見て上司BRさんと相談しておきます。」と答えるしかなかった。

「なんでだよ!」営業Aさんは怒った。
「何度も言った通り、ここの工事は入金があったら、すぐに業者に払う約束になっているんだよ。注文書も出しているし。」
そんな事は判っている。しかし、他の業者さんはもっと支払いを我慢して待ってもらっているんだ。
「だから、昨日社長に聞こえるようにわざと大きな声でsakeさんに言ったんだぜ、社長だって『しょうがねえよ』って言ったじゃないか。」

そうだ、昨日もこの代金をすぐ払う払わないで、このように彼と口論みたいになったのだ。その時は社長も居て、私達の口論を聞いていた。

それで、社長は小さくつぶやいた。
「しょうがねえだろ。」

私はこの言葉を、「金が無いから我慢させろ、しょうがねえだろ」と受け取った。営業Aさんはこの言葉を全く逆に「約束だからしょうがねえだろ、払ってやれよ」と解釈したのだった。

この私達の堂々巡りを聞いていたnanuさんがやってきた。
「まぁまぁ、結局、入った工事代を他に流用しなくちゃいけなくなってるんだろ?会社がよ?総務は総務で事情があるのだろうし、俺らが口挟める事じゃないんだけどさ・・・ただ、口惜しいんだよね。俺らは休日も仕事して、社長の言うようにきっちり仕事納めてさ。そのお金は他に流用されてさ。」
「そうだよ、お客に俺ら頭下げてさ~一日も遅れずにこの前も金入れただろ?それで、社長の工事代がまだ入らないから、お金は引き落とされてしまいましたと言われてさ、業者からはいつ払えるか俺は訊かれてるんだぜ、俺だって『それなら他の奴も俺みたいに金取ってこいよ』って言いたくなるよ。」

返す言葉も無いのだった。

nanuさんは「飲み屋だったらボトル1本もう空いてるよな」と言った。
営業Aさんも「そうだよな」と言った。
そして「・・そこまでsakeさんに言うことじゃないけどな」と言った。

二人は、また午後の仕事に出かけた。

お金が無いとこうしてあちこちに亀裂が入る。
家庭も友人関係も元夫婦関係も、金だけで揉める事がある。

しかし、月末払わねばならないものはほとんど手配できたので、ほっとした。
養育費も入っていた。
これで、ちょっとの間はお金の悶々から解放されそうだ。