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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

貝になれ

2004-10-26 | 母子家庭だから思うこと
昨日TVを覗いたら、アニメのブラックジャックがかかっていた。

「あれれ?」よく見るとこれは先週(先々週?)の映像ではないか?
「なんで、先週のブラックジャック又やってるの?」とkekeさんに尋ねると、「地震の話だったので変更になったらしいよ」と返事が返ってきた。

それはもっともな話だ。

私も「離婚」だの「不倫」だのを番組でふざけてゲラゲラやられたら、今でもどつきたくなる。中にはそれでうんと苦しんでのた打ち回った人もTVを見ているんだ。ドラマか何かで「離婚」だの「不倫」だのをあらすじ上避ける事ができないのなら仕方無いが、バラエティであえて笑い者にするのは如何なものでありましょうか。

それでも「子供の将来の勉強になるかもしれない」と思って、しばらく法律バラエティも親子で見ていた時期もあったが、結局、不倫を面白おかしく笑ってまぁいいでしょうチャンチャン!にしてしまうマスコミにえげつなさが残った(本当はもっと不貞による離婚は深刻な問題のハズ)。しかも毎週毎週同じような不倫ネタばかり。もっと大事な法律トラブルはこの国には他にいろいろ無いのかね?視聴率狙いミエミエで更に嫌気がさす。

「30年間離れていた親子のご対面」なんてドキュメンタリーに感動の涙を流して見た所で、その親子は不倫が原因で離婚し会えなくなった親子かもしれないのにさ。そう思ったら、不倫や離婚はバラエティで笑えるネタではないと思うのだが。そう言うネタで笑えるのは、人の苦しみや悲しみが見えない人だと思うのだ。少なくてもそういう類で笑える人は、離れた親子のご対面ごときで白々しく泣かないでほしい。離れた親よりもここまで育てている親のが、必死だと思うよ。

もっともっと悲しみは別の所にあるのだ。

と、書いた所で、私のように感じるのは普通ではないのだろう。
普通の人はああいうネタでもお腹を抱えてゲラゲラ笑えるのだ。そして次の日には離れた親子の対面を見て全く別のものと切り離して涙できるのだ。どんなに私が腹を立ててみたところで、考え方の相違でしかならない。

同じように考え方の相違により、今日のここを読んで憤りを感じている人もいるのだろう。もう読むに耐えられない人もいるのだろう。マスコミはえげつなく下品なネタを撒き散らしている、と言いながら、私も全く似たような事をしているのだ。
私だけじゃない、ネットを利用して言いたい放題書いている所は皆、多かれ少なかれそうなのだ。書きたい事を書いていればいるほど、また違う誰かをどこかで傷つけている。

本当にそれでいいのかな。

みんながあまりに言いたい事を書いて、言いたい事を書かれ過ぎて、どこかで誰かが傷んでいる。もっと無責任になると煽ったり煽られたり、そんな事を繰り返している。
何だか淋しくなってくる。本当は言わなくていい事が、たくさんあったりするんじゃないのかな。でも、私の書き込みもそれを何が違うのだろう?

もう怒るな。嘆くな。愚痴るな。
自分に言いたくなる。
言い訳するな。
そんな暇があったら、働け、働け、働け。
やること、たくさんあるんだから。
洗濯物たたんで、汚れた皿洗って、今日の支払い思い出して。

一昔前は、そうだったんじゃないのだろうか。
ネットが無かった時代やもっとその昔。
言わなくて済む事はみんな黙っていたんじゃないのだろうか。
そして、もっと仕事に没頭してた。

くだらない言葉なら、飲み込んでしまえ。
言われたっていいじゃないか。
母子家庭でいいじゃないか。
年収が低くていいじゃないか。
恋人いなくていいじゃないか。

そんな事で自分に言い訳するな。
そう自分に言いたくなったんだ。
誰かに分かってもらう必要なんてないんじゃないか。
これからも一人で生きていくんだから。