きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

介護。

2009-01-04 | 父の記録と母の思い出
今日の午後も妹達の代わりに父の監視(?)をすることになった。

監視と言うのは「そんじょそこらで小便をしないようにトイレに導く」と言う役目である。今日は午後からなので薬や食事は要らない。

私は今日はミー(妹の上の姪)の雑誌を読む事にした。表紙には「プチレモン」と書いてある。中学生ぐらいの女の子が読むものらしい。
その雑誌には「アゲカジ」とか「姫カジ」とか言う単語が並び、どうもカジ=カジュアルなファッションの略らしい。姫カジと言うのはちょっとお姫様風なカジュアルファッションの略だと思うが、アゲカジの「アゲ」の意味はとうとう分からなかった。

それから○の中に「K」が入っている記号があり、どうも前後の文からすると、それは「~クン」のクンを表しているようだ。kekeクンと書きたい時はkeke●(●=例の記号)と書くようで、同様に○の中にCが入ると、「~チャン」らしい。

それから、今時の中学生のデート情報なんていうコーナーもあり、主にどんな所でデートをするか、とか、どちらからコクったか、とか親は知っているかとか、そんなデータが統計になって書かれている。(ちなみに親には7~8割の子が言わないらしい)

・・・と思ったら、リビングに居る父がパンツを脱ぎそうになっているので、「ちょっと~~まった!!!!」と大声を出して静止させる。
そしてトイレに誘導。

父をトイレに連れて行く。父は何かドアを閉めようとするので、トイレのドアかと思い、「これがドアだよ」と言って閉めてもらう。とりあえずそれ以上の事は妹から聞いてないので見送る。
やがてかなり異臭がただよってきてしばらくすると、父が戻ってきた。お尻の辺りもチラッとみたが、マズイもので汚れている気配はない。トイレは流していないようなので、鼻をつまんで流す。
トイレもやばく汚れている感じではない。
お尻はちゃんと拭けているだろうか。妹は日頃どこまで面倒をみているのだろう・・・まぁ大の方をしたって事は報告しておこう。。。

やがて父がまたウロウロしたい気配だったので、歌でも聴くか?と尋ねると、「どっちでもいい」と言うので、カセットテープをかけてみた。
父がいつも歌っていた曲ばかり入っている。

父は一緒に口ずさんで、「懐かしいなぁ」とか「この歌はいい歌だ」と言った。
トイレが分からない父が歌だけは覚えているのが、不思議だった。

・恋の予感(安全地帯)
・冬のリビエラ(森進一)
・摩天楼ブルース(?)
・悲しい色やね(上田正樹)
・夜顔(谷村新司)
・さすらい(近藤真彦)
・愚か者(近藤真彦)
(どうやら父がよく歌っていた80年前半のナンバー)
   :

悲しいと思えばそうなってしまうので、私はそう思うのをやめた。
昔と今もなく、今、目の前に居るのが父なのである。
60分のテープが終わったので、他のも聴くかと尋ねたが、「もういい」と言う。

妹とも話すが、最近の父はもう「自分の意思」がない。
どこに行こうとか何をしようとか言う意思がほとんどない。
そういう発想がない。
ただ、こうしたらと言われた事を受け入れる。
そして、そこにフワフワ浮いている、そんな感じだった。

やっぱり介護はきつい。。。。つくづくそう思う。
これが毎日じゃとてもかなわん。。。。
さすがにもうそんな奴は居ないと思うが、「sakeさん再婚すれば。」と言うバカがこの先居てももう腹も立たない。そう言うバカは、その後にこれが待っているのを知らないのだ。

結婚も人生も知らない、ただのバカもんに過ぎないのだから。
私はおいそれとそんなワナには、もうはまらない。