きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

挑む

2011-11-26 | 友人
G子から電話があった。

「久しぶりになったのは母の所の片づけを始めたんだ。」と言う。
引き払わないと家賃が掛かるのに、まだ片付かないんだ、と言う。

sakeちゃん、あれから何かあった?と言うので、パクられたと言うと、だから都内は気をつけたほうがいいよ、私は知らない道は行かないの、と言う。

「私ね、せっかく買ったから来年の車検は通すけど、その次の車検は通さないつもりなんだ。」
「どうして?」
「もういいかぁと思って。お金が掛かるから、いつかは止めるつもりだったんだし。」

それに・・と言って、「私の場合、車が無くても済むでしょ、だけどどうしても乗ってみたいって、新しい道新しい道に乗りに行って・・・今まで事故が無かったのが奇跡的なんだって思ったから。たぶんね、私の車は見るからにアブナイんだよ、だから周りが気をつけてくれたんだと思うの。」

G子はそんな事ないよぉ・・と言いながら、でも、またその時考えればいいよ、その時の気持で、と言った。

私は容赦なく本題に入って「T男はどうした?」と言うと、何も変わってないと言い、この前は「家は出ない」と連呼された連呼だよ?と言う。
「それはG子が家を出ろとしつこかったからでしょ?」と言うと、そうなんだと言う。

「私は勉強もしたいし、毎日なんて会ってられないのに来るんだよ。」と言い、sakeちゃんの方はどう?と言うので、こっちなんて正月休みも出て来ないよ、アハハと言う。
まぁしょうがないよ。

G子はどうしてもやりたい事があるんだ、と言い、昔合唱をやっててね、どうしてもやりたくなって探してるんだよ、と言う。G子はしばらくその事を語って、「どうしてもやりたいの、やらないと死ぬ時にきっと後悔するから」と言う。

私はその言葉に自分が車に乗りたくてたまらなかった(今でも乗るのは好きなんだけど)、どうしても乗りたい!乗らないと死ぬ時に後悔する!!と思ったことを思い出した。
それは、今のG子と同じ頃だったかもしれない。

「それいいね、いい所がみつかるといいね。」と言うとG子は「T男にやりたい事があるからって言ったけど、それ以上何も訊かれなかった」と言う。

「それはね・・・彼は次のG子の言葉で自分が傷つくのが怖いから訊かなかったんだよ。それより会いたがるならお母さんの所の片付けを手伝ってもらうとかはできないの?」
「T男は手伝おうか?って言うけど、やだよ。」
「普通の男友達だって手伝いぐらいはするだろう。」
「近所の人に見られるもん。」

G子ねぇ、人には家を出ろって踏み込んでおいて、近所の人に見られたくないは矛盾してない?!と私は笑った。

合唱もしたいし、仕事も勉強もしたい、山登りもしたいし、したい事がたくさんあるからアイツにだけかまってられないんだ、とG子の電話は切れた。
したい事は違うけど、私も同じ気持だった。
今は乗れるから、それがみんな車に集中してるだけで、私は止めたら又他のコトに猛然と突き進む(ハズ)。

そうだ、言いそびれてしまったけど、この前思ったことがあって、それは私達は他の全てを(お金も家も仕事も、もしかしたら子供までをも)捨てても、恋愛と言う事に突っ走れるだろうか、と言うことだ。
普通は(この年になると)おそらくできない、できなければ又、相手からそれを取り上げることもできないだろうと言うこと。取り上げると言う事は、それぐらいの同じ覚悟を背負うことではないのかな。

G子は「どうしてもやりたい、やらないと死ぬ時に後悔するから」と言った。
私もG子も同じ時期に子供を産んで、同じように成人を迎えて、頼れる男がいなくて、その代わりに1人と言う自由(権利)ができて、自分だけの人生と忠実に向き合うようになって、偶然同じような言葉を口にした。

私は(絶対そんな事はないと思うけど)G子が今、若い子同然に駆け落ちしても、否定することはない。
そう言う覚悟を持ってするなら。