きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

「ショローの女」とナスカレーの一日

2021-09-26 | 読んだ本

また日曜が終わる。
今日は「ショローの女」/伊藤比呂美さん著 を読んだ。あと残り1割を残すのみである。

伊藤比呂美さんの本は、9年前「とげ抜き新巣鴨地蔵縁起」と言う本を読んだのが最初であった。それはたぶんエッセーという分野に属すると思われるが、自分の内情を吐露し吐露しまくったという意味では叫びのこもった小説に近いエッセーで、私はこの本を読んで、グッとハートをわしづかみにされた。
巻末の肩書きを見ると、伊藤比呂美さんは詩人とのことで、その文章のトントントンと織り成すリズムがまた良い。「良い」というのは、簡素なとか、シンプルな、というのとはまた違う。何やらそこにも「女である」という念がこもっているような響きがある。

伊藤比呂美さんの最新のエッセーによると、犬1匹と同居し、鉢植えは何十個もあり、それだけでも私からすれば、もう十分手一杯のように感じるが、更に早稲田の授業を引き受けていて、毎週そのために熊本から東京に来ている。
後半はコロナが流行りだし授業がオンラインになった。すると今度はネコを2匹飼い始めたと書いてある。

何て濃い人生なのだろう。
私は今、息子の分の弁当や食事を作るのも(正直に書くと)面倒くさいのに。犬にネコに鉢植え。。。そして早稲田の授業や、執筆もあるのだ。どうやって時間を切り分けしているのだろう。
確かその前の本では、お父様の看病のため年中アメリカから熊本に年中帰ってきたりしていたはず。

「ショローの女」を午前中読み、ブログを書こうとしたが、何となくまとまらなかったので中断し、午後は料理を作ることにした。

・煮卵
・ハンバーグ(kekeの夕飯とお弁当用)
・ナスのカレー(自分用)
・ミートソース用の具材炒めただけ
・ポテトサラダ
・ホーレンソウのオイスターソース・豆板醤和え
・味噌汁

この中の「ナスのカレー」と言うのは、ほとんどスープに近い薄いカレーである。ちなみに昨日も全く同じ材料で全く同じ「ナスのカレー」を煮て食べた。どうして薄いスープのようなカレーなのかと言うと、濃い目のトロトロしたカレーにすると、後で鍋を洗うのが面倒だからである。(薄いカレースープだと手でこするだけで簡単に落ちる)
(ルーを少なめに入れるので、1/3ぐらいは辛口ルーを混ぜるのがコツ)

味よりも、ラクチンを優先するという。。。そう言えば「ショローの女」でも、伊藤比呂美さんが同じ煮物(鍋物?)を毎日食べているというくだりがあった。今までさんざ料理を作ってきて50代で自分ひとりのために作るとなると、そうなるよね・・・たぶん私も1人になったら毎日カレーばかり食べていると思う。