新しい年を迎えましたが、昨年一年を振り返ると、守備のミスもさることながら、まあ打てませんでした。攻撃時のスコアブックのきれいなこと、きれいなこと!
守備もまだまだですが、練習すればそれなりに上達するのが、守備です。そして、キャッチボール、トスバッティングやフリーバッティングの守備、ノックなど守備練習の機会はそれなりにあります。それに対してバッティングは、トスバッティング、フリーバッティングで、どれだけスイングしているでしょうか。50スイングもしていないのではないでしょうか。では、家で素振りをしているかというと、どうもそうは思えません。
変化球がない学童野球では、単純に言えば、タイミングをとって強くボールを引っぱたくだけです。難しい技は要りません。強豪チームの打者は、まさにそんな感じで振ってきます。散ドラ諸君は、このタイミングをとって強く振ることが出来ません。はっきり言って、練習不足だからです。
かつての強打者である落合博満さんは、「野球で必要な力は、野球でしか身に付かない」が信条でした。ですので、その体型はウェイトトレーニングをしたマッチョな感じではなく、どちらかと言えばぽっちゃりして、鈍そうな感じに見えたものです。しかし、繊細なバッティング技術は衰えることなく、44歳まで現役でプレーをしました。練習不足は問題外ですが、練習もむやみにやればいいということではなく、しっかり野球をすることで力をつけることが大事だということです。
これについては、自分自身でものすごく共感する部分です。私自身が野球を始めたのは、中学生からです。小学生の頃は、少年野球チームがなく、大会の時に一時的にチームを結成するソフトボールチームしかなかったからです。そして、中学で野球を始めたものの、やせていたためパワー不足でミートをしても打球はライトにしか飛ばず、なかなかヒットが出なかったものです。そして、高校進学後、硬式野球部に入部をしたものの、硬い球にまったく歯が立たず、一学期で諦めたという経緯があります。
これに対して、倅は私とほぼ同じようなサイズで、中学生の時も、高校生の今も、やせ型ですが、私の中学時代よりは、はるかに打っていましたし、高校時代も私が歯が立たなかった硬球を打ち返していました。これは、やはり小学校時代から、野球をして、野球で必要な身体を鍛えていたからだと思います(単に野球をやっていたということであって、決して十分にということではありませんが)。
ということで、散ドラの練習だけでは絶対に足りませんから、しっかり素振りはしてほしいですね。少なくとも、スイングをして、フラフラしたり、ぐらつくようでは、とても強い打球は打てません。しっかり振ってください。
そして、もう一つお願いしたいのは、大きく構えて、大きくスイングをするということ。脇をあけたり、ドアスイングになってはいけませんが、要するに、小さくまとまるな!ということです。これも落合さんが言っていた、身体が小さい選手も、トップ(バットを引いて振り出す直前の位置)は大きくすべきということに大いに共感したものです。私は中学時代、小柄でやせていたため、コンパクトなスイングを心掛け、腕をたたんだ小さな構えをしていました。しかし、今から考えれば、いくらミートをしても打球がライトにしか飛ばなかったのは、この小さな構えにもあったのだと思います。身体が小さくても、大きく構える、大きく構えてしっかり振るためにも、しっかり素振りをする。
これしかありません。打ちたかった練習すべし!