41歳プロ24年目を迎えるイチロー選手が、マイアミのマーリンズへ入団することになり、昨日東京で入団会見を開きました。
誰もが認める実績を残してきたイチローと言えども、41歳ともなると、FAになってもなかなか声がかからず、こんな時期になってようやく所属チームが決定したということです。しかも、入団したマーリンズは、20代中盤のバリバリの若手外野手を3人揃え、イチローは「明確に」4番目の外野手という扱いです。
イチローと言えば、日本人が多く住む街シアトルを本拠地とし、メジャーの中でもマイナーな感じのマリナーズに入団し、やや内弁慶な印象がありました。マリナーズ一筋で行くのかと思いきや、若手への切り替えを図るチーム事情を慮って、2012年シーズン途中にマリナーズとは真逆のメジャー1の有名球団ヤンキースに電撃移籍となりました(「オリンピックに、大リーグに、高校野球といろいろです。」)。
日本からメジャーに渡った直後ならヤンキースでも主力となったでしょうが、30代後半で加入したヤンキースでは、レギュラーを約束されることもなく、出場機会・ヒット数ともだいぶ減りました。パフォーマンスはだいぶ落ちましたが、それでも、世界一プレッシャーがきついとされるニューヨークでも、堂々とプレーする姿は、イチローが実はそれほど内弁慶ではないことを証明しましたね。
今回の移籍も、若手有望選手がレギュラーを占めているマーリンズへの移籍は、残り156本となった3000本安打達成にとってプラスにならないとの声もありましたが、本人には逆にいい刺激のようですね。「ポジションは与えられるものではなく、奪うものだ」と。これはマリナーズで生え抜き主力選手として君臨していては出てこない言葉ですね。内弁慶な印象があったイチローが、ヤンキースへの移籍を経て、精神的にまた一回り大きくなっていることを感じます。
定期的に選手を休ませるメジャーリーグでは、4番手外野手でもかなりの出場機会はありますし、その上、イチローは3番目、2番目と狙っていくつもりです。ひょっとしたら、今シーズン中のメジャー3000本安打達成もあるかもしれませんね。
ひそかに期待したいですね!