ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

親を苦しめる健診は害悪である

2007年10月17日 | 自治体の発育健診は問題?
お母さん、月刊育児情報誌などの、商業情報に振り回されないでください。
インターネットの無責任情報も信用しないでください。
育児情報の中にも間違った情報がたくさんあります。

今回の本題です。
健診にいって、これができない。あれができない。だからこうだと、安易な診断や指導をされ、悩む方が多くいます。その方たちがあくの情報スパイラルに入ってしまいます。

○か月健診や1歳健診、1歳半健診などで、問題を指摘され、我が子の身体の発育に悩んでしまいます。
私の元に、これまでにもたくさんの相談が寄せられています。
要注意を指摘されたケースに問題がないケースが多いのも事実です。

赤ちゃんには、発達には個人差があります。
一人ひとり顔や体型が違うように心身の発達が同じ子はいません。双子や三つ子の赤ちゃんでも違います。

健診では、ある数値やデータに基づいて指数化された判別基準によって判別します。

小児科医でも専門医が診ればいいのですが、自治体の医師会から当番制で医師が診察します。小児の発達を診ることができる医師は我が国にはとても少ないのです。
自治体の健診でいい医師に当たればいいのですが、とんでもない医師にあたると悲劇です。

「7ヶ月に入ったところで7ヶ月検診に行ったところ、要観察となりました。
身長は成長曲線の中ほど、頭囲、胸囲は成長曲線内の一番下の方で、体重は出産時は3200gとそこそこだったものの、現在は6200g程度で、生後一ヶ月から成長曲線をずっと下回っています。
今回の検診で要観察となった理由は、お座りが出来ないことと、ハンカチテストでハンカチを取れなかったことです。
お座りは手を前について座ることが少しは出来ますが、不安定。
ハンカチは全く取れません。」

このお母さんの心中は、穏やかではありません。目の前が真っ暗になったことでしょうね。
子育ての仕方が間違った、私がこの子の発育を阻害したなどと自分を責めたのです。
それからインターネットで調べまくって、私のところにたどり着きました。

それまでは、我が子のことを考えるゆとりもなく、引きつった顔でパソコンに釘付けの状態。
赤ちゃんも楽しくありませんね。
医師団の回答では、成長に問題はないのではいかという判断です。

その旨をお母さんにお伝えしましたが電話で、苦しい胸の内を吐露してくれました。
たくさんの涙を流されました。たくさん泣いてもらいました。
少しは元気を取り戻してくれました。
このお母さんは、健診で指摘されてから毎日ハンカチテストをしたそうです。
赤ちゃんは遊びだと思って楽しんだようです。
また、お座りについても練習させていたそうです。

お座りもハンカチテストもやめるように言いました。
お座りは、赤ちゃんの発達に合わせて、その子に組み込まれた情報によって、プログラムどおりに出来るようになります。
それも個人差があります。

我が子を信じることがとても大切ですね。

以前にも書きましたが、保健師も健診で同じようなことをしています。

母子の健やかな成長を支援するために、健診をしているのではないのだろうか?
いつも疑問に思います。
自治体の健診は多くの問題をはらんでいます。
そろそろ民営化したらいかがですか!!!!
今よりだいぶよくなるはずです。
自治体の保健師は、おやめいただき、いい人だけ契約にしたらいいのではないでしょうか。親を苦しめる、小児科医や保健師はいりません。
自治体は、健診のクレームをよく聴かなければいけない。
何度も自治体と話し合いをしますが、馬耳東風です。
厚生労働省の体質的問題ですね。国を変えないとよくなりませんね。
「問題発見」から「成長支援」に考え方を変えないとだめです。

親を苦しめ、親が心配しながら時を過ごすと笑顔が消え、子どもの笑顔も消えてしまいます。
健やかな成長はのぞめません。

コメント (2)
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