ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

妊娠中のアルコールと喫煙の害

2008年12月14日 | 妊娠・子育て中のたばこの害
妊娠中のアルコールと喫煙について回答をいただきましたので紹介します。
妊娠前から喫煙は止めてください。
赤ちゃんのためでもありますがあなたのためでもあります。
後で後悔することになります。喫煙者は今すぐに禁煙してください。
夫にも同様に止めさせてください。
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妊娠中のアルコールやタバコの影響について教えてください。
はじめまして、妊娠30週で赤ちゃんがお腹の中で脳室内出血を起こし、水頭症になりました。
今現在は、帝王切開で出産し、シャント手術を行いました・そこで、医師からは出血原因は特発性によるもので原因不明との事でした。お母さんの不注意でおきたのではと心配です。
●お腹をぶつけた
●副流煙で赤ちゃんが酸欠状態になって血管が切れた?
●初期に妊娠に気がつかずアルコールを大量摂取してしまったこと。
 アルコールは中枢神経に影響がでると聞きます。
 中枢神経の異常との関係性があるのでしょうか?
 中枢神経の異常というとどういうものいうのでしょうか?
●染色体異常の可能性などおるのでしょうか?など以上の点が無知なので分かりません。
どうぞ教えてください。  
★アルコールやタバコの原因で赤ちゃんに影響がある場合は赤ちゃんは、主にどういう状態になるのでしょうか?

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回答  たまごママネット医師団
 胎児の時期に、不幸にして脳内出血を起こし、それが元で水頭症になることはありますが、非常にまれだと思います。
私自身、産科医を36年間していますが、そういった例を経験したことはありません。
症例として報告されているのを見ますが、非常によく回復している例でした。そうした例のように、貴女の赤ちゃんも後遺症無く回復されますことを祈ります。
 原因について色々お悩みのようですね。
誰しも自分の何かが悪かったのではないかと、自分自身を責めることはよくあります。しかしこの場合は、偶然というかたまたまの不幸に見舞われたとお考えになったほうがいいと思いますし、実際母親の何かが胎児にそうしたことを発病させたとは決して思われません。赤ちゃんもそうした状況にもかかわらず、頑張って生まれてきたのだと考えて、自分もこれから赤ちゃんと頑張っていこうと前向きの考えをもたれたほうがいいと思います。
 アルコールとタバコの害についてお知りになりたいとのことですので、簡単に説明します。まずタバコですが、タバコは妊娠中に限らず体によくないのは明らかですので、吸わないことの一言です。
百害あって一利なしとはこのことです。発ガン物質の人体実験をしているようなものです。なぜ国が禁止しないのか納得できません。ただし妊娠中にタバコをすって胎児に奇形を生じたと言う報告は無いようです。しかし胎児発育遅延を起こすことはよく知られています。胎児死亡も喫煙量に比例して増加します。
また生まれてからのSIDS(乳児突然死症候群)とも関係が深いとされています。
 アルコールですが、妊娠中のアルコール摂取も胎児に影響を及ぼすとされています。
しかしここまでならアルコールを飲んで大丈夫と言う基準はありません。
一般的には精神発育遅延をきたすことが知られています。児の頭蓋内出血や脳の白質障害をきたすこともあります。あなたの場合、知らずに妊娠初期にアルコールを飲まれただけなので、中期の胎児の発病の原因とは考えなくていいと思います。
 多量の飲用では胎児性アルコール症候群と言うのが有名です。これは発育不全(赤ちゃんが小さい)と中枢神経系の異常(発達遅延、知能障害、脳奇形等)と顔面形態異常(小頭症、小眼球症、等々)と心奇形などをきたしたものをいいます。
先に書きましたように、どれぐらいの量でこうしたことが起こるかはっきりわかっていません。従ってごく少量を飲んだからといって、変に怖がる必要はありませんが、妊娠中は控えておくべきものと心得たほうがいいと思います。
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いかがですか。
周りで喫煙や妊娠中にアルコールを飲酒している人がいたらアドバイスしてあげてください。



コメント (1)
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