ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

遺族の悲しみグリーフケア

2009年01月14日 | グリーフケア
人は死別などによって愛する人を失うと、大きな悲しみである「悲嘆(GRIEF)」を感じ、長期にこころのバランスをくずした状態の変化が長く続きます。

 この悲嘆の状態は、心が大怪我をしたような状態です。
自然に治癒の方向に向かいます。

心のけがからの快復の道筋は、最初の処置(医療従事者の心の手当)が、傷を深めたり軽症ですむのかをきめます。

この度、周産期に関わる人々がグリーフケアを行うべく立ち上がりました。

1月17日の午後2時から、山形県立中央病院で下記の講演会が開かれます。
とても意義深い講演会になると思います。
今回、企画運営をされるのは、たまごママネットの医師団のメンバー渡辺眞史先生です。
講演会の案内の文書を紹介させていただきます。
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私たち周産期医療に携わる者は、母子ともに救命し、健やかな成長を願い努力をしてきました。その努力により救命率の向上や、後障害のない生存に対しそれなりの成果を得て来たと自負しています。
 しかし一方で周産期医療には救命困難な疾患や事態があることも事実です。幸せに終わるはずの妊娠、出産が不幸な転帰を取らなければいけなかった家族に対し、私たちは適切な対応ができていなかったのではないかと考えられます。救命に対しては大きな努力をしてきましたが、不幸な転帰を取った家族に対してどのような対応をすればよいのか、スタッフの間で充分な意見交換ができておらず、場当たり的な対応で済ましていたことも多くあったと思われます。家族の中には医療者にかけられた心ない一言で深く傷ついたということも多く聞かれます。私たち周産期医療に携わる者は、看取りと家族支援についてこれまで以上に心して取り組む必要があると考えます。
 全国的にも周産期医療に関わるグリーフケアに対して関心が高まっています。看取りの場面で家族の気持ちに沿った支援をどのようにしたらよいか、退院後の家族の心理を理解し、継続的な心のケアをどのように行うかなど様々な取り組みが行われています。
 今回私たちは、救命のみならず、不幸な転帰を取る子どもや家族に対しても充分な心配りができることがよりよい周産期医療につながると考え、長く周産期医療の現場で臨床心理士として多くの家族の心のケアに携わってきた橋本洋子先生をお招きし、グリーフケアの講演会を行うこととなりました。この講演会を機会にスタッフの意識を高めていきたいと考えています。
 山形ではこの様な試みは初めてと思います。グリーフケアは流産や死産、誕生後まもなく死を迎えた子どもに接する周産期医療関係者の多くが悩んでいる問題と思います。講演会は公開で行いますので是非多くの方に聴講頂き、よりよい家族支援のヒントになればと考えています。多数お集まりくださるようお願いいたします。
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素晴らしいことですね。
よりよい心のケアをしていただくためのスタートになると思います。
僕も参加したいと思っています。
山形は遠い。



コメント (2)
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