ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

頚部浮腫=医師の解析能力向上を

2009年01月24日 | 産科医療を考える
NTについては多くの方が悩んでいます。
私のブログやたまごママネットのサイトを訪れています。
その背景にあるのは、患者サービスの名のもとに4Dの胎児の映像をサービスすることで機械の導入がされています。
エコーの機械の操作や解析能力が希薄な医師が、安易に「NT」の診断をくだし告知します。
NT4ミリのものが簡単に消えるわけはありません。
***********
34歳、妊娠(出産時は35歳)、11週1日で検診に行ったところ、NTが4.9ミリと診断。翌日には大学病院でエコーをしましたが、NTは見つかりませんでした。
他の産婦人科でエコーをしましたが、NT2.6ミリ(正常範囲内)と診断。
その日のうちにNTを見つけた産婦人科をもう一度受診し、エコーをしましたが正常範囲内とのこと。先生はNTが出たり消えたりすると言われます。本当でしょうか。
NTが見つかって4日目、2件目の産婦人科を再受診。先生は、14週以降に成長と共に消えることはあっても出たり消えたりはしない、とのこと。もちろん、その日のエコーでも異常はありませんでした。
でも、NT4.9ミリと診断された時のビデオをみせると、NTはあり、誤診ではないとも。
羊水検査は受けますが、検査の結果が良くてもNTが一度みつかった場合は心臓や血管に検査では見つけられない異常の確率が高いと聞きます。 高いとは何パーセントくらいのことをいうのでしょうか。
1回でもNTが見つかると(翌日には消えていた)、検診で1度もひっかかることなく出産した上の子2人と同じ条件で出産は無理なのでしょうか。
よろしくお願いします。
***************
NTのような不確かな確率でしかものが言えないような所見は本当に困りますね。
 まずNTに関しては、すでに多くの方が同様の心配をされていること。そしてそれに対する回答は、たまごママネットの医療相談室に沢山(衣笠先生が主となり)詳しく答えてありますので、それを読んでいただくようにお勧めされたらと思います。

 ただし患者さんは自分のケースに対して答えてほしいと思っているからそれでは満足できないでしょうね。この方の特殊な点は、始めに4.9mmのNTがあったのにすぐに正常と言うか、たいしたことがないとなった点でしょう。
簡単にはNTは消えたりしませんから、私は見間違いの可能性を矢張り考えたいですね。

胎児の背中の羊膜があたかもNTの様に存在して見えることがあり、テキストにもそうした羊膜を見間違わないように書いてあります。

できれば私もそのビデオを拝見してみたいものです。

 その後の多くの所見を信じるべきでしょう。でもいったんそうしたことを言われると、患者さんとしては簡単に安心できないものですね。羊水検査までする必要はないと思うのですが、この方は羊水検査を受けようとしているのですから、やめなさいとまで言うことは出来ないですね。

問題は羊水検査が正常であっても、心臓や循環系に何か問題があるのではないかとまで不安がっていることであり、またそのようなことがインターネットでどこかに書いてあったのを見たのでしょうね。

心臓や循環器系の異常とはいったい何を具体的に言うのでしょう?
妊娠中に服用した薬の副作用を、医者も含めて異常が起こる異常が起こると騒ぐのと似ています。
その薬で具体的にどんな異常が起こるのでしょうか。

患者はもちろん医者もきっちりと言うことが出来ないし、また経験もないと思うのです。
心臓に小さな穴が開いていることなんか、しょっちゅうあります。が本当に問題になるほどの例は、幸いそう多くはありませんし、たとえあったとしても治療可能なものがほとんどです。
 つまりNTが少し異常な値で、結局染色体検査で正常となった場合にそれでも心臓等に異常が発生するのではないかとまで考える必要はないと思いますし、そうした場合に特別な循環系の異常が発生するとは思いません。また自分自身の経験(もうかれこれ35年になります)でもそうしたことは経験しません。

*****************
情けないという他はありません。
皆さんも、上記のようなケースに遭遇したら「セカンドオピニオン」を求めてくださいね。
主治医が紹介する病院では、主治医の診断を覆すことはありません。
同じ診断をしますので、ご注意ください。

いいエコー機器を備えても、解析する能力がなければ「罪作り」である。もっと勉強して欲しい。

画像診断専門に診てくれるところがありますので、そこに行ってください。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする