平塚市平塚に平塚宿の鎮守「春日神社」はある。かつては「平塚山黒部宮」といい源頼朝が建久2年(1191)、相模川橋供養の御祈願所としたと伝わる。また建久3年(1192)、将軍家御台所御産気のため神馬を奉り安産を祈願したとある。源頼朝より御朱印のご寄付あるも、元和年中(1615~1616)に消失し、その後江戸時代には慶安2年(1649)に徳川家光より社領6石の御朱印を賜っている。祭神は天児屋根命、武甕槌命、経津主命、比売神。JR平塚駅より1.2kmほど、旧東海道と国道1号線の間に周りは住宅街に鎮座している。しかし境内は緑の樹木に覆われ静寂さ漂う雰囲気の神域である。「一の鳥居」、「二の鳥居」を抜けると正面に「拝殿」があり、左に「社務所」がある。境内には春日龍神社、春日稲荷神社、春日天満宮の境内社、石祠や庚申塔等が祀られている。庚申塔右側には「右大山道」と書かれおり大山詣での一基点だったようである。旅立つことを「鹿島立ち」といわれ、これは「春日の神」が鹿島を立たれて無事春日大社にお鎮まりになった故事によるもので「旅行・交通安全の守護神」と信仰され崇められている。(2007)
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