鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

命令も旅の途中に与えている

2007年01月29日 | “エホバ”の奥義

                                        

 イスラエルの民は、エジプトに定住しますが、これは奴隷としての定住でした。こういう立場での定住は、寄留というか仮住まい感覚が伴ったものです。心から腰をそこに落ち着けて暮らせない。鹿嶋はこれにもエホバの持つ深い智恵を感じます。

 そういういわば「半定住状態」に置いておいた後に、エホバは彼らを再び旅に出します。モーセを指導者にして荒れ野を40年旅させる。エホバは創造主の概念を本格的にこの民族に導入し、植え込むのはこの旅の中においてなのです。

                    

 この世が創造主によって創られた状況を文書化させたこと。
創造主以外は拝むな、カタチあるもので現すな、と命じたこと。
週に一日は終日創造主を憶えよ、という命令を与えたこと。
そして、幕屋の作成を命じて創造主への一定の実感~~擬似的な実感でしたけれど~~を得られるようにしたこと。

                    

~~これらはみな荒れ野を通る旅の途中で与えられた。だからこういうメッセージは民族の心に入っていったのでしょうね。定住してる時だったら、自然発生的な神々が障害となって、入っていかなかったでしょう。あるいは一時的に入っていったにしても、時とともに蒸発していったことでしょう。現代日本に住むわれわれが、そうなる可能性が高いように。

 しかしこのストーリーはすごいなあ。人間の心情を洞察し尽くしている。リアリティに充ちている。これだけでも聖書の記述は作り話とはとても思えません。芥川賞、直木賞、ノーベル文学賞といったレベルを遙か超えています。こんな本は他にないし、もうこれからも人類社会には現れないと思うほかありません。

 飛鳥石舞台で考えさせられたことはまだありますが、当面これくらいで留めるべく、次回でもって最終といたします。

                    


コメント (3)
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