鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

=主権ゾーンの中で=

2017年07月01日 | 随想
 
 
前回、エペソの信徒に向けたパウロの手紙の言葉~
 
「創造神は私たちを世界の基の置かれる間からキリストのうちに選び、御前で聖く傷のないものにしようとされました」(1章4節)
~を考えました。
 
これを言葉通りにとると、「誰が御子イエスを信じる(信じて救われる)のは、被造界が造られる前からもう決まっている」~という解釈になる。
 
だが、それではイエスが弟子たちに命じた福音伝道という働きが、意味をなさなくなってしまう。
 
パウロはここでは、「・・・とも言えるくらい」という言い回しをしているんだろう~と述べました。
 
 
 
<二割方を追うために>
 
けれどもそのとき同時に鹿嶋は「言葉をストレートに追うと、八割方そういう解釈になるだろう」ともいいました。
 
今回はその残りの「二割方の解釈」について考えたいのですが、そのために前もってすべきことがあります。
 
それは「キリスト(御子イエス)のうちに」という語句を吟味することです。
 
 
 
<「イン ヒム」とは>
 
「御子イエスのうちに」という語句は、鹿嶋が見てきた英訳聖書ではほとんどみな "in Him"となっています。
 
このHimは、無論イエスです。
 
では「イン ヒム」とはどういうことか。
 
結論から言うと「イエスが主権を持って行う統治が貫徹するゾーンの中に於いて」という意味です。
 
 
 
<in the name of Jesus も>
 
新約聖書に頻繁に出てくるin the name of Jesus もそうですよ。
 
教会の礼拝でも、祈りをするときに毎週出てきますよね。
 
これは「イエスの主権(統治)領域にはイエスの名が掲げられている」ことを踏まえています。
 
その上に立って「その名のあるゾーンの中で」といっているのです。
 
+++
 
ちなみに天国(天の創造神王国)は、全空間がこのイエスの名を掲げた空間です。
 
だがこの世(宇宙)は違います。
 
ここは基本的に悪魔の支配が一時的に認められている空間です。
 
それが聖書の基本思想でして、だからイエスは悪魔を「世の君(君主)」といっています。
 
人間はその空間の中に造られ、暮らしているという風景です。
 
 
 
 
 
 
<天の御国が近づいた!>
 
そして定められた時、新約聖書の時代に、御子イエスが「人の子」として現れます。
 
そこに自らの空間(天国の性質を持った)を造っていく~、というのが聖書の構図です。
 
 
 
 
<御言葉を覆って臨在>
 
天の御国の性質を持った空間とは、イエス(創造神)の言葉がある空間です。
 
それはイエスの言葉をアクセプトした人々の意識(霊)の中にあります。
 
するとその言葉が心に留まった彼らを覆うようにして、御国の空間が臨在するのです。
 
 
<比較的適切な日本語なら>
 
イエスは行く先々で父なる創造神の言葉を伝えて、御国空間を点在させていきます。
 
「その空間ゾーンに入って、その中で」というのが「イエスの名において」の意味です。
 
日本ではその意味がなかなかとれないので、「イエスの名によって」とか「イエスの名を通して」とかいっています。
 
だけど、ちょっとずれてるんですね。
 
日本語はこういう思想を表現するようにつくられていないので難しいのですが、「イエスの主権ゾーンの中で」という方が適切でしょうね。
 
 
(=「エペソ書」の全体世界像= ・・・続きます)
 
(完)
 
 
 
 
 
 
コメント (1)
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