前回の続きです。
「エペソ書」1章の聖句をもう一度掲示しましょう。
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「創造神は私たちを世界の基の置かれる前からキリストのうちに選び、
御前で聖く傷のないものにしようとされました」(エペソ人への手紙:1章4節)
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これが、パウロが受けた啓示によるもので、その啓示が正しいならば、どうなるか。
それに繋がる事柄もまた、創世前に決められていたはずだ~となるでしょう。
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前回は、その観点から次のことも決まっていたと述べました~
すなわち、創造神が愛する御子が王として統治する被造空間・天国(天の創造神王国)をつくること、
そこに自らの名を置くこと、とその右に御子のための王座を置くこと
~これらも前もって決まっていたことになろう、と。
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<天国空間に無数の天使を>
今回はその他に決まっていたであろうことを、追加します。
その一つが天国空間の中に、無数の天使を創ることです。
天使は御子に仕えるための霊的存在で、同時に、神の名を誉め讃えるという職務も与えられます。
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<私も神のように賛美されたい・・・>
そして、その天使の中から、創造神に対抗して自分も賛美されるようになりたい、として
職務に反する行動をとるものが出る。
~これもあらかじめ決まっております。
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<天使の自由意志の中で>
ただし、具体的にどの天使が敵対するかは決まっていない。
天使には後に造られる人間と同じく、自由意志が与えられていることと、それは繋がっています。
その自由意志を用いて誰かが敵対することは、決まっていくということですね。
そうなってしまう天使は気の毒なような気もしますが、それは自由意志を用いた行動の結果です。
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<暗やみの空間も事前に>
さらに、敵対することになる天使と追従者を、戦いの天使ミカエルが
傘下の天使と共に暗やみに落とし込むことも決まっています。
追い落とすことが決まっているならば、暗やみの空間もそのために前もって創られることも、
~あらかじめ決まっているはずです。
ちなみに、この暗やみ空間が、今で言う「宇宙」ということになります。
宇宙は言ってみれば、敵対天使たち閉じ込める収監するための牢屋なのです。
そして敵対天使の長はそこの牢名主となって、他の追従天使たちに君臨します。
聖書では後に、この空間を「世(world)」とも表現します。
我々が今住むこの「世」という意味です。
それが、悪魔を「世の君(君主)」という、イエスの言葉と繋がっています。
ともあれ、宇宙がそういう空間となること、これも、創世前から決まっています。
以上のことから、我々は一つの空間のイメージ図を描くことが出来ます。
それが鹿嶋がこれまで何度も示してきた「聖書の空間理念」の図でした。
これが絶対に正しいというのでなく、こういうものをイメージすると、
バイブルが示していく歴史展開を理解するのに助けになりますよ、ということでした。
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今回はそれにもう一つの意味が加わったことになりますね。
つまり、こういう空間構成も「あらかじめ決められていた」もの、というのがそれです。
創造神が歴史展開の舞台として、被造物を創る前から決めていた、というのがその意味です。
「エペソ書」に含意されているパウロの受けた啓示、~これからすると「事前に決まっていた」らしいことは、さらにありそうです。
この話は続けましょう。
(=天使と宇宙の出現も事前に決まっていた?=・・・完)
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