Sightsong

自縄自縛日記

千葉でもどこでもクルマは人なんか見ない

2010-04-04 22:19:45 | 政治

『東京新聞』の千葉版(2010/4/4)に注目すべき記事がある(>> リンク)。

千葉県警交通規制課が、千葉市中央区の信号を対象に14時間調べたところ、歩行者が渡ろうとしているのに一時停止する自動車の割合が、わずか10%に過ぎなかったという。一方、別途行ったアンケートによると、「いつも停止する」が57%、「時々停止する」が35%と、まるで反対の結果である。まったく自動車を運転しない過剰反応者の私から見れば、実態に近いのは明らかに前者である。凄い勢いで迫ってくるクルマは珍しくはないし、前のクルマが左折・右折しているとき、便乗して追従するクルマはとても多い。

この結果を受けて、千葉県警の担当者は「横断歩道への信号設置や歩車分離式の信号への改良などを検討する」と語っているという。当然である。クルマというものは殺人兵器であり、いかなる人格も戦車に乗れば消えてしまうからだ。県警が「対策」として、マナー教育だとか標語の設置だとか無意味なことを掲げていないのはまだ良いが、決して安心できない。

千葉県の歩車分離式信号の設置状況を見たところ、2009年3月末のデータに更新されていた(>> リンク)。およそ3年前に調べたデータと比較すると、千葉県全体で134箇所から151箇所に、浦安・市川で8箇所から11箇所にわずかだけ増加している。とは言っても、例えば「市川市南行徳2丁目3番1号先」については、「スクランブル式」と「歩行者専用現示方式」との両方にカウントされており、曖昧である。「歩車分離式を進める」とは何年も前から標榜している対策であり、この牛歩ぶりは決して評価できまい

ついでに、千葉県の「交通事故多発交差点ワースト50」(>> リンク)を見ると、私が歩車分離式にすべきだと県警に投稿した交差点「市川市相之川3丁目14番2号先」が、2008年において、第6位にランクインしている(>> リンク)。8件の重軽傷事故が起きており、死亡事故は幸いにしてないものの、そんなのは紙一重である。

ちなみに、この交差点に関しては、2007年1月、県警より、「さらなる渋滞を引き起こすため却下」との連絡をいただいている。仮にそうだとしても、それは別の問題であり、渋滞対策を行えば良いことだ。渋滞とイノチを天秤にかけるようなことはせず、危ない場所はひとつひとつ潰していかなければならないだろう。私の意見を取り入れていれば、これらの事故だって起きなかったかもしれない。なお、直接電話したときのイヤ~な体験については省略する。

●参照(これまでの経緯)
>> 道路は危ない