Sightsong

自縄自縛日記

金澤英明+栗林すみれ(二重奏)@小岩Cochi

2020-02-02 09:25:26 | アヴァンギャルド・ジャズ

小岩のCochi(2020/2/1)。

Hideaki Kanazawa 金澤英明 (b)
Sumire Kuribayashi 栗林すみれ (p)

ここに来るのは久しぶりで、前はたぶん入院生活から脱け出して間もなくだったから1年半ぶりくらい。

乗り換えを間違えて10分ほど遅れて入ると、「It Might As Well Be Spring」らしき旋律が耳に入ってきた。栗林さんについては、レコードから清冽な音のピアニストだという印象を持っていた。それは確かにそうで、ハミングとのユニゾンや和音がさらにその効果を高めていた。

金澤さんのピチカートはぶんぶん太く駆動するのに、押しも引きもオトナな感じ。音の端っちょの軋みがなかなか素敵だった。

各曲の演奏はわりと長めだった。というのはピアノにしてもベースにしても、主旋律に入る前にその曲の世界を模索するプロセスがあって、それゆえに、世界の真ん中に持ってこられるとちょっと嬉しい。富樫雅彦の「Waltz Step」なんてピアノのアドリブが創出した新たな旋律が素晴らしかった。

●金澤英明
松丸契『THINKKAISM』(2019年)
栗林すみれ『The Story Behind』(2018年)
アーロン・チューライ@新宿ピットイン(2016年)

●栗林すみれ
栗林すみれ『The Story Behind』(2018年)