小岩のCochi(2020/2/1)。
Hideaki Kanazawa 金澤英明 (b)
Sumire Kuribayashi 栗林すみれ (p)
ここに来るのは久しぶりで、前はたぶん入院生活から脱け出して間もなくだったから1年半ぶりくらい。
乗り換えを間違えて10分ほど遅れて入ると、「It Might As Well Be Spring」らしき旋律が耳に入ってきた。栗林さんについては、レコードから清冽な音のピアニストだという印象を持っていた。それは確かにそうで、ハミングとのユニゾンや和音がさらにその効果を高めていた。
金澤さんのピチカートはぶんぶん太く駆動するのに、押しも引きもオトナな感じ。音の端っちょの軋みがなかなか素敵だった。
各曲の演奏はわりと長めだった。というのはピアノにしてもベースにしても、主旋律に入る前にその曲の世界を模索するプロセスがあって、それゆえに、世界の真ん中に持ってこられるとちょっと嬉しい。富樫雅彦の「Waltz Step」なんてピアノのアドリブが創出した新たな旋律が素晴らしかった。
●金澤英明
松丸契『THINKKAISM』(2019年)
栗林すみれ『The Story Behind』(2018年)
アーロン・チューライ@新宿ピットイン(2016年)
●栗林すみれ
栗林すみれ『The Story Behind』(2018年)