Sightsong

自縄自縛日記

スタン・ゲッツ+ケニー・バロン『Last Concert 1991』

2020-05-02 07:53:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

スタン・ゲッツ+ケニー・バロン『Last Concert 1991』(Jazz Time、1991年)を聴く。

Stan Getz (ts)
Kenny Barron (p)

これまでスタン・ゲッツの最後の録音とされていた『People Time』は1991年3月3-6日のコペンハーゲンでのコンサート。本盤はその後、3月8日のパリにおけるライヴ演奏である。なおゲッツが亡くなるのは同年6月6日。

収録曲は『People Time』と共通するものがほとんど。例外は「Time After Time」だがこれも他で吹いており珍しくはないし、みごとにゲッツのサウンドにしていて全く違和感がない。強靭なところでバランスを取り続けている演奏であり、最後だという物語に取り込まれることはない。そしてケニー・バロンの強いタッチのピアノも素晴らしい。

●スタン・ゲッツ
『Stan Getz & Bill Evans』(1964年)

●ケニー・バロン
エディ・ヘンダーソン『Be Cool』(2017年)
リー・コニッツ『Frescalalto』(2015年)