ティム・バーン『Sacred Vowels』(Screwgun Records、2020年)を聴く。
Tim Berne (as)
バーン初めてのアルト独奏作。
バンドという有機体の中であちこちに爪を立て野性的に襲いかかるバーンとはちょっと違う。だが、常に身体も場もびりびりと震えるほどの強度を保ち、中間音もまた強く吹き抜く音から、バーンらしさが伝わってくる。ほかに誰もいないだけに、ブロウの直後の響きを体感できるのは贅沢だ。猛禽の美しい飛翔を眺めているような感覚。
●ティム・バーン
ティム・バーン『The Fantastic Mrs. 10』(2019年)
ティム・バーン Snakeoil@Jazz Standard(2017年)
ティム・バーン+マット・ミッチェル『Angel Dusk』(2017年)
イングリッド・ラブロック UBATUBA@Cornelia Street Cafe(2015年)
ティム・バーン『Incidentals』(2014年)
イングリッド・ラブロック『ubatuba』(2014年)
ティム・バーン『You've Been Watching Me』(2014年)
ティム・バーン『Shadow Man』(2013年)
チェス・スミス『International Hoohah』(2012年)
ティム・バーン『Electric and Acoustic Hard Cell Live』(2004年)
ティム・バーン『The Sublime and. Science Fiction Live』(2003年)
ティム・バーン+マルク・デュクレ+トム・レイニー『Big Satan』(1996年)
ルイ・スクラヴィス+ティム・バーン+ノエル・アクショテ『Saalfelden '95』(1995年)
ジョン・ゾーン『Spy vs. Spy』(1988年)
ジュリアス・ヘンフィルのBlack Saintのボックスセット(1977-93年)