画家ルノワールの息子ジャン・ルノワールが撮った小品、『草の上の昼食』(1959年)。もう10年以上前にテレビの深夜放送で観た。『大いなる幻影』、『ゲームの規則』、『ラ・マルセイエーズ』などの傑作もいいが、肩の力が抜けたこっちのほうをこそ、もういちど観たいと思っている。
人工授精の良さを唱える博士が、プロヴァンスで昼食会を開く。突然吹いた突風をきっかけに、たががはずれ、天真爛漫なエロチックな世界へと突入していく。ルノワールも撮っていて楽しかっただろうなと思える。
画家ルノワールの、同様に官能的な作品が引き合いに出されることがしばしばだが、その前の印象派の先達、マネによる『草上の昼食』(1863年)のスキャンダラスな衝撃のことも意識にあったに違いない。
もういちど観たい観たいと思って長いが、さっき調べていたら、来年(2008年)2月から「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催される『ルノワール+ルノワール展』(→リンク)、それから併催される『ジャン・ルノワール映画の世界』(ル・シネマ、フィルムセンター、東京日仏学院)で上映しそうな感じ。もういまから楽しみである。親父の画家ルノワールは、色彩が毛虫みたいで好きになれないのだが。
ルノワールはすぐにこの作品はルノワールだとわかるところがやはりすごいです。
ルノワールの家を見に行ったことがありましたが、すごく辺鄙な所で結局時間切れで途中であきらめたことがありました。映画は知りませんでしたが、今度観てみたいと思います。最近少し映画を観るようになったので。
ところで辺野古の要望書は3万までいったそうです。良かったですね。テレビなどでほとんど報道されなかった事なので、これだけでも良かったと思います。
そうですね、あんまりでした(笑)。毒づくのもほどほどにします。
ルノワールの家・・・フランスの田舎でしょうか。私が訪れたことのある画家の家は、ブリュッセルにあるマグリットの家くらいです。そういうことだけでも、画家が身近に感じられました。
ルノワールの映画、ファンというほどでもないのですが好きなのです。昔、何とか観た『ゲームの規則』が、いまではワゴンの500円DVDとして売られているのを見ると複雑な気分です。
辺野古のことは、多くの意思が形になることを望みます。せめて報道してほしいですね。