清原和博『告白』(文芸春秋、2018年)を読む。
この人には野球や自分の周囲のこと以外がまったく見えていなかったのだな、ということを再確認するに過ぎない内容。
それでも興味深いことがあった。ライオンズ時代にはバランスの取れたバッティングを指向しているように思えていたが、実際のところ、本人は、より遠く飛ばすこと、ホームランを打つことばかりを願っていた。ジャイアンツに移籍したシーズン後半の荒々しいバッティング、日本シリーズで病み上がりの松坂大輔から打ったホームラン、あのようなものが本人の理想像だったのだ。
●参照
『Number』のホームラン特集(2013年)
『Number』の「決選秘話。」特集(2011年)
『完本 桑田真澄』(2010年)
『Number』の清原特集、G+の清原特集番組、『番長日記』(2009年)
山際淳司『ルーキー』(1987年)