テリ・リン・キャリントン『The Mosaic Project: Love and Soul』で予備知識なく接して、獣のような存在感にたじろいでしまった歌手のジャグアー・ライト。気になって、『Devorcing Neo 2 Marry Soul』(Artemis Records、2015年)を聴く。
いやなんというか、自らむしり取るようにして、喉を絞るように鳴らす声が凄い。ずいぶん際どい歌詞もあったり、俗っぽい歌詞もあったり。獣と性を前面に押し出していて、ほとんど威圧される。濃密すぎて、またダイレクトすぎて、まあわたしには百年早い。あるいは百年手遅れだ。
たしかにテリ・リンのアルバムのように、ジャズのサウンドの中で聴きたいところ。