渋谷のBar Subterraneans(2020/4/11)。
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
Manabu "Gaku" Kitada 北田学 (bcl, cl)
通常のライヴ鑑賞ではなく無観客での映像収録とライヴ・ストリーミング。もちろんウィルス感染を回避するための方法である。PC音楽の某氏がそのために来日できなくなり、このユニークなヴォイス・パフォーマーの相手として、この配信を前提として北田学さんとの新たなデュオが組まれた。グループ名はその場で「キタカンダ」と決まった(本当か?)。
短いクリップ撮影のあと(しばらくしたらクールなやつがあがってくるはずだ)、FBで配信しながらの共演。
北田さんは主にバスクラを吹いたのだが、あわせてわりと最近使い始めたというエフェクターを音に噛ませている。それにより、共鳴領域の底部が木管らしく響く低音と、裏声のごとき高音とが分かたれ、別々の声を持つ分身としてサウンドを創り出した。バスクラとエフェクターとの相性のおもしろさに惹かれるものだった。
一方の神田さんはもともと幅広い音領域において、激しいブラウン運動のように上下に左右に往還する。音波を発する場所によってサウンド全体から得られる印象は大きく異なっている。そしてバスクラやクラの音への応答としてのヴォイスもときどき聴こえる。逆に、北田さんも明らかにヴォイスに重なる音を出す(これはエフェクターを切ったときのほうに感じられた)。
やはりというべきか、想像以上で嬉しくなるというべきか、ふたりの音がもつ強度が相乗効果をもたらしている。
>> ライヴ映像
Fuji X-E2、7artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4
●北田学
鈴木ちほ+北田学@バーバー富士(2019年)
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
audace@渋谷Bar Subterraneans(2019年)
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ@なってるハウス(JazzTokyo)(2019年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+北田学@渋谷Bar subterraneans(2019年)
晩夏のマタンゴクインテット@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
北田学+鈴木ちほ@なってるハウス(2017年)