ミシェル・ペトルチアーニ『One Night in Karlsruhe』(Jazz Haus、1988年)を聴く。
Michel Petrucciani (p)
Gary Peacock (b)
Roy Haynes (ds)
ミシェル・ペトルチアーニは短い人生のすべてが全盛期のような気がする。これもまたペトの魅力全開である。
ちょっと愁いがありながらもとても強いアタックと、ぐいぐいとドライヴする速さ。ここでは「There Will Never Be Another You」「In a Sentimental Mood」「Embraceable You」「Giant Steps」「My Funny Valentine」とベタなスタンダードを演奏しているけれど、それは一瞬嬉しく思うだけで、スタンダードであろうとオリジナルであろうと魅力は変わらない。
ゲイリー・ピーコックはキース・ジャレットとやっているときと同様に、中音域で、裏から入って裏声のように歌う。ロイ・ヘインズの乾いたドラミングも気持ちが良い。よくこんな音源が眠っていたものだ。
●ミシェル・ペトルチアーニ
チャールス・ロイドの映像『Arrows into Infinity』(2013年)
マイケル・ラドフォード『情熱のピアニズム』 ミシェル・ペトルチアーニのドキュメンタリー(2011年)