『Charlie Haden - Jim Hall』(Impulse、1990年)。発表以来、聴くのを待ちかねていた。
Charlie Haden (b)
Jim Hall (g)
巨匠ふたりによる、モントリオールのジャズフェスでのライヴである。1990年、何枚も出されている「モントリオール・テープス」の翌年にあたる。
それにしても、肩すかしをされたような気がするほどの自然体だ。主に、「Body and Soul」「Skylark」「Bemsha Swing」といったジャズ・スタンダードや、「First Song」「Turnaround」といったヘイデン馴染みの曲を、何ら奇を衒うことなく演奏している。
ヘイデンの残響音がいつも通り素晴らしいことは言うまでもない。そして、薄紙を何枚もそっと置いて重ねたような、ホールの和音に、耳を奪われる。
●参照
チャーリー・ヘイデンとアントニオ・フォルチオーネとのデュオ
Naimレーベルのチャーリー・ヘイデンとピアニストとのデュオ
スペイン市民戦争がいまにつながる
ジェリ・アレン+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Segments』
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』
ゴンサロ・ルバルカバ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン
富樫雅彦『セッション・イン・パリ VOL. 1 / 2』
ギャビン・ブライヤーズ『哲学への決別』
キース・ジャレットのインパルス盤
70年代のキース・ジャレットの映像
オーネット・コールマンの最初期ライヴ
ミシェル・ペトルチアーニの映像『Power of Three』
マイケル・ラドフォード『情熱のピアニズム』 ミシェル・ペトルチアーニのドキュメンタリー