リー・コニッツ『Frescalalto』(Impulse!、2015年)を聴く。
Lee Konitz (as, vo)
Kenny Barron (p)
Peter Washington (b)
Kenny Washington (ds)
いまになってインパルス移籍。コニッツとインパルスとはどうもイメージが重ならない。聴いてみると、何のことはない、レーベルが何であろうとコニッツはコニッツである。
ケニー・バロンをはじめとするサイドメンのプレイは申し分ない。しかしとにかくコニッツだ。ベンドして音色がよれまくり、エアを豊かに含んで浮遊感があり、そして、年齢のせいか、ときに弱弱しい。それらがすべてリー・コニッツという偉大な音楽家の音となっている。まったく特別な盤でもないのに、聴いていると不思議な感慨で涙腺がゆるんでしまう。
●リー・コニッツ
リー・コニッツ+ケニー・ホイーラー『Olden Times - Live at Birdland Neuburg』(1999年)
今井和雄トリオ@なってるハウス、徹の部屋@ポレポレ坐(リー・コニッツ『無伴奏ライヴ・イン・ヨコハマ』、1999年)
ケニー・ホイーラー+リー・コニッツ+デイヴ・ホランド+ビル・フリゼール『Angel Song』(1996年)
リー・コニッツ+ルディ・マハール『俳句』(1995年)
アルバート・マンゲルスドルフ『A Jazz Tune I Hope』、リー・コニッツとの『Art of the Duo』 (1978、83年)
アート・ファーマー+リー・コニッツ『Live in Genoa 1981』(1981年)
ギル・エヴァンス+リー・コニッツ『Heroes & Anti-Heroes』(1980年)
リー・コニッツ『Spirits』(1971年)
リー・コニッツ『Jazz at Storyville』、『In Harvard Square』(1954、55年)