遥への想い(孝之編)

2006-03-30 21:24:55 | 君が望む永遠
まあ読めばいいだけのことだが、孝之の例も挙げておこう。

(8月9日夜、病室での会話)
※未だ現状を認識できていない状態の遥に対して

もう…いいよ。現実なんて思い出さなくていいよ。三年なんて経ってない。オレが…オレが戻るから。三年前に戻るから。

そう言いそうになった。無責任なことに。
それが、同情の域を出ないことは十分わかってる。

オレは強くなんかない。オレは強くない。たった3年…お前を待つことができなかったのに…強くなんか…ない。



(8月13日病室での会話)
※前日来なかったことを遥に咎められ

「えっと…ワリィ。今度からは、サボらないからさ」
「ほんと?絶対だよ?」
「ああ…」
絶対、か…いつの間にかオレの手足には…いろんな枷がごちゃごちゃとはめられちまってる。半ば…身動きが取れないんだ。楽になりたい…そんなことを思ってしまうのはやっぱり不謹慎なんだろうか…?

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