サブタイトルにある「地層」に引っ掛かって本書を借りてみた。本当に地学的な地層なのか、それとも歴史的な厚みという意味か。もしくはその両方か、或いは別の何かか。序章にその解らしきものが書かれているのだが、回りくどくこねくり回しており意味不明。もっとストレートに書いても、本の品位がさがるわけではないと思うのだが著者は己に酔っていたのだろうか。
ともあれ、本文を読むと著者は東京(江戸)は3回「征服」されていると言う。
・徳川軍による征服(江戸時代の始まり)
・薩長軍による征服(明治時代の始まり)
・米軍による征服(第二次世界大戦後の始まり)
そうした過程で江戸/東京の町の造りがどう変遷してきたか、東京エリアの歴史解説書を読んでいるようで興味深い。そこから何かを導こうとする著者の屁理屈(失礼)がなければ…。
2024年8月 自宅にて読了
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