森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオルリ(スズメ目ヒタキ科)

2006年05月04日 | 自然観察日記
 5月に森林インストラクターとしての仕事が2回入っている。ゴールデンウィークのさなかだが来週の案内をするために下見を行った。旧新津市の金津地内にある菩提寺山。標高は250m足らずの里山だが、石油の里として知られ白玉の滝があったり山頂からは新潟方面が一望に見渡せる展望のいい場所でたくさんの市民が好天の中汗を流していた。
 白玉の滝の駐車場について、綺麗な小鳥の鳴き声が聞こえたので見上げるとオオルリが舞っていた。またとない幸運であった。梢に止まっては駐車場の空き地上に飛んでくる虫を待ち構えて、獲物が来ると飛び立って捕まえまた梢に止まる。こんな行動を何度も何度も繰り返していて、観察するには絶好の機会を与えてくれた。啼き声もさることながら瑠璃色の美しさには感動する。10mくらい上空を行ったりきたりする姿をしばし時を忘れて見入ってしまった。
 オオルリは渡り鳥で夏鳥ということになってはいるが、もうここ金津には飛来している。