森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カリン(バラ科)

2006年05月23日 | 自然観察日記
 カリンの花である。木も大きいせいで花が目立たない。葉も黄色みがかっているので花の存在を浮き立たせないのだろう。花の密度も低いことは確かだ。しかし、間際でみれば鑑賞に値する良い花である。

マルメロ(バラ科)

2006年05月23日 | 自然観察日記
 甘い良い香りのマルメロ。樹高3mほどの潅木(かんぼく)に賑やかに花が咲いた。白をベースに淡いピンクが入る。ハナミズキとは一味違う風情である。残念ながら花には果実のような臭いはない。
 同属にカリンがあるが、高木にはならず、主枝の成長が進まないうちに根際から枝が伸びだし全体的にはほうき状の樹形になるようだ。我が家の栽培木は徒長枝が目立つので毎年剪定をして、樹勢を抑えている。カリンもあるのだがこちらは6-7mのスラッとした高木になっている。
 両種の違いは果実に綿毛のあるものがマルメロで毛のないものがカリンである。臭いはマルメロの方が甘い感じが強い。果実の毛は落ち易いので布で拭けば簡単に取れる。 
 たくさん実が付くのだがカメムシなどの攻撃にさらられボコボコの状態になってまともな収穫にならないのが悩みの種である。カリンは何もしなくとも毎年たくさん収穫できるのにマルメロは難しい。どなたか良い駆除のしかたを伝授した貰いたいと考えている。