コナラの芽に出来た虫えい、これほどの大きなものを見るのは始めてである。おそらく、アブラムシとかタマバエの仲間か何かが卵を産みつけて出来たものであろう。産卵時の刺激でコナラの細胞が異常な増殖をしてこのような塊になったもので、産みつけられた卵やその後の幼虫のゆりかごになる。この虫えいはまだ柔らかい。中では卵から孵化した幼虫がこの組織を餌にして成長し、やがて外に出てきて成虫として生活するのであろうか。
植物と昆虫との関わりは不思議なものである。虫えいを理解することでその一面を覗くことが出来るが、だからといってその疑問が解決されるものでもない。虫えいはやがて固化してしまうから、タマバエなど虫えいをつくる昆虫にとって見れば産卵する時期はごく限られることになる。柔らかい組織のうちに産卵しないと次世代の個体を残せないから、そのタイミングをどう計っているのか。これもまた不思議なことである。
植物と昆虫との関わりは不思議なものである。虫えいを理解することでその一面を覗くことが出来るが、だからといってその疑問が解決されるものでもない。虫えいはやがて固化してしまうから、タマバエなど虫えいをつくる昆虫にとって見れば産卵する時期はごく限られることになる。柔らかい組織のうちに産卵しないと次世代の個体を残せないから、そのタイミングをどう計っているのか。これもまた不思議なことである。