森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カマツカ(バラ科)

2006年05月15日 | 自然観察日記
 カマツカ、あまり聞きなれない樹木であろうか。特に珍しいというわけではないが多くもない。全国の山地にある低木から亜高木でるということになる。私もこの樹木に合うのはそう多くないが、今回自然観察会観察会を行った新津丘陵で見かけた。
 一見、ヤマナシの花にも見えてなんだろうと小首をかしげる人もいることだろう。この名前の由来は「鎌柄」とされるが、材の材の性質でよい材料なのだろう。別名、「ウシコロシ」ともいう。牛の鼻環に使われることからであり、材が粘り強いことから付いたものと思われる。
 秋には葉は黄葉し、赤い実をつけるから里山にあってはもっと馴染んでほしい樹木である。