久しぶりの出会いでした。越後では亜高山帯近辺に来ると水はけのいい尾根筋に見られる花です。夏に赤紫色の花をつけ喘ぎながら登ってくる登山道脇にたくさんあると本当に励まされます。決して大きな花ではないですが、深い山に来たということを知らせてくれる種の一つですね。結構岩場などが好きで、だいたいこのような場所は展望が良く休憩したくなるところですから、荷を下ろして足元にあるミヤママコナを観察することになります。
ゴマノハグサ科。半寄生植物だそうで栽培は難しいだろうと思います。花には下唇に黄色い斑点がみられます。横から見ると何やら動物が歯をむき出して襲いかかるような形をしています。開口部に比べかなり細長い花形をしていますから最奥の蜜腺部分に口吻を入れられるのはどんな昆虫なのでしょうか。開口部よりかなり小型のハナアブの飛来がありました。あまり受粉には貢献しそうもない昆虫なのですが・・・。