個体が小さめですからヒメミヤマカラマツかな?とも考えましたが、栄養状態の悪いミヤマカラマツです。ヒメミヤマカラマツはミヤマカラマツの高山種という位置づけですが、新潟と群馬にわずかに生息している種だそうで、鳥甲山は長野県ですから資料の範囲外。ミヤマカラマツは名前の通り深山の沢筋でよく見かける種であまり高山の風当たりの強い場所に生育するという感じはしないのですが、あまり先入観を持たない方がいいようです。
ランという名がついていますが、これはシダ植物です。かなり珍しい種でなかなか出会うことがないいわゆる珍品。15cm位の大きさであまり枝分かれをしない常緑のシダ。深山の樹上、苔の生えた岩上に生育する性質があります。