独特な香りがするトウキの高山種。草丈が低く相対的に花穂が大きく見えます。白い花を咲かせるセリ科の植物。セリ科の種の同定も難しい分野の一つで、少数ならともかく結構な種類数があるので苦手な方も多いですね。そういう場合は見た目だけでなくつぶした時の匂いやかじって味を調べるのがいいかもしれません。少なくともトウキは香りを覚えておくとまず間違わない種です。
花を拡大してみました。花序は細かな花が散房状に広がっているのですが、一つ一つの花は5数性をしていますが花弁が反り返って少々わかりにくいです。離弁花の花では最も進んでいると考えられる形態で、合弁花のキク科の花の集合状態と比較してみると面白いですね。小さな花が多数集まるというのが進化の一つの方向のような気がします。