登りの岩場に作られていた登山道が崩れていて巻道になっていました。その岩場をへつりながら進むとジムカデの小さな群落を見つけました。高山帯の砂礫地などではよく見かけるツツジ科の低木です。海抜が2000mに満たない場所だと思いますが、足場が悪いので気を付けながらカメラを向け証拠の写真を撮りました。花は終わっていてわずかに若い実がみられる程度でしたが、かなりの傾斜であるために細長い紐のような枝(小さな葉がびっしりとついている)が何本も垂れている状態です。あまり安定しているような場所ではないために早晩この斜面も全部崩れ落ちてしまうのではないかと思います。貴重なジムカデの群落は風前のともしびという感じです。ここまで成長するには何年かかったことか、それを思うと少々残念ですね。しかし、それも自然のなかの日常。そういう環境に適応して生き延びてきた種だと考えて、きっとこの近くのどこかに次の世代を作っているのでしょう。
注)私の思い違いで「ジムカデ」として記載していました。木曽芳樹様からのご指摘により誤りを訂正します。ありがとうございました。(h25-09-10)
注)私の思い違いで「ジムカデ」として記載していました。木曽芳樹様からのご指摘により誤りを訂正します。ありがとうございました。(h25-09-10)