この山塊で見かけた針葉樹を並べます。1700m以上から尾根沿いに針葉樹が目立ってきて、山頂部分は針葉樹林帯にはいることになります。風当たりが強いせいで山頂付近は高木はありません。針葉樹林の林床はほぼチシマザサで覆われていて植生としては単調な状態です。最も目立つのがこのオオシラビソで大きな球果が目立ちます。
比較的低い稜線上にはキタゴヨウが列生している光景をよく見かけます。このキタゴヨウでないゴヨウマツが苗場山塊やこの鳥甲山には自生しているのです。葉が明らかに長く大きい種で高木を確認できませんでしたが尾根の登山道脇に低木が生育していました。大陸にもあるということですが日本ではなかなか貴重な種でこれに会えるのはこの地域に来ないと難しいのです。チョウセンゴヨウに出会えたのは今までに一回だけでしたから2度目の再会はとてもいい思い出になりました。