森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウラジロハナヒリノキ

2012年12月22日 | 自然観察日記
低山にもあるハナヒリノキですが、高山にはこの種に似ているウラジロハナヒリノキがあります。この区別がなかなか難しくてというより混同していたのですがようやくその違いが見えてきました。実はハナヒリノキにも裏が白い個体は結構あってこれをウラジロハナヒリノキなどといっていたのです。また、困ったことにウラジロハナリヒノキには裏が白くないのがあるからややこしいのです。低山種と高山種になっているならそれもわかりやすいのですが、ハナヒリノキは低山から亜高山まで生育しているのでますます困ったことになります。
つまり、ハナヒリノキには区別しなければならないこの2種をトータルで特徴を精査して、葉裏が白いのとそうでないのが最大公約数的に違いがあるとされるのでそういう名前が付けられたようです。もう少し違った名前にしていただけるとこういう混乱はないのかもしれませんね。

ウラジロハナヒリノキ 葉

2012年12月22日 | 自然観察日記
ハナヒリノキとの違いを簡単に言うと、葉の形がウラジロハナヒリノキは短い卵状楕円形でハナヒリノキは長楕円形。もっとはっきりした点は葉裏に毛があればハナヒリノキ、なければウラジロハナヒリノキ。色の白さには惑わされない方がいいのです。